劇場公開日 1987年12月12日

「キング原作さえもターミネートするシュワちゃんの恐怖」バトルランナー 浮遊きびなごさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0キング原作さえもターミネートするシュワちゃんの恐怖

2012年11月26日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波

笑える

単純

勝手にキング原作映画特集その10!
ようやくの10作目は『バトルランナー』を紹介。

元々この特集を書き始めたのは英誌totalfilmsが発表した
記事『キング原作映画ベスト20』を読んだのがきっかけだが、
僕自身はこのランキングに納得いかない部分もある。
過小/過大評価していると感じる作品は多いし、
『映画』と題してTVシリーズが入っているのもどーかと思う。
ま、人の好みは様々だからその辺は仕方無いのだが、
どうしても納得いかないのは……

『バトルランナー』が16位にランクインしている事じゃいッ!!
原作破壊も甚だしく、そのくせ少しもエキサイトできない本作が、
(↑言っちゃったよオイ)
『ペットセメタリー』『死霊伝説』等
より上位にランクインしてるんである。
もう正気の沙汰とは思えない。
記事を書いた方はきっと単純に知名度だけでランクを
決めたか、キャシー・ベイツによって雪山小屋に監禁
されて無理やり記事を書かされていたに違いない。

前置き長い上に本題に入る前からボロクソ
言っておりますが(爆)、レビューに入ります。
あらすじについては作品紹介ページを参照されたし。

原作は『マイノリティリポート』に『ネットワーク』
を足して更に陰鬱にしたような感じの作品なのだが、
シュワちゃん主演という事で負のイメージは9割減。

主人公が反体制派の希望となってゆく流れ。
個性的な5人のハンターと闘うゲームっぽい設定。
分かりやすいことこの上ない勧善懲悪展開。
そしてシュワちゃんは不敵に笑いながら敵を薙ぎ倒し、
「アイル・ビー・バック」と決めゼリフまで吐くのである。
なんかもうアレです、映画というか、
アーノルド・シュワルツェネッ画ーです。

なので、原作の雰囲気は微塵も残ってないと言って良い。
メディアによる情報操作の恐怖を描く要素も
あるにはあるが、特筆するほどでは無い。

そして、敵であるハンター達が弱く、魅力に乏しい。てか、ハッキリ言って凄絶なまでにカッコ悪い。
特に“ダイナモ”という電飾オヤジのカッコ悪さはブッチギリだ!
“キャプテン・フリーダム”なる元ハンターも活躍
しそうで全く活躍しないし、もう色々と中途半端……。

以上!
ネタ映画としちゃ爆笑できるかもだが、オススメはしません。
いやあ、このチープな映画が『コマンドー』『プレデター』や
『レイダース/失われた聖柩』よりも後年の映画だとは。
ちなみに制作費はその3作より本作が上らしいっす……。

<了> ※2012.11初投稿

浮遊きびなご
としぱぱさんのコメント
2017年10月9日

このレビューの方が素晴らしく
作品の10倍は面白かった。
グッドです。

としぱぱ