地底探検

劇場公開日:

解説

ジュール・ヴェルヌの空想小説「地軸への旅」の映画化。「ゆきすぎた遊び」のチャールズ・ブラケットと「夢去りぬ」のウォルター・ライシュが共同で脚色にあたり、監督は「覆面の騎士」のヘンリー・レヴィン。撮影は「ゆきすぎた遊び」のレオ・トーヴァーが担当。音楽を受けもったものはバーナード・ハーマン。出演するのは「日のあたる島」のジェームズ・メースン、「恋愛候補生」のパット・ブーン、「悪の対決」のアーリン・ダール、「アンネの日記」のダイアン・ベーカー、セイヤー・デイヴィッド、ピーター・ロンソン等。製作チャールズ・ブラケット。

1959年製作/アメリカ
原題:A Journey to the Center of the Earth
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1960年4月28日

ストーリー

従男爵の位をさずけられたお祝いに学生アレック(パット・ブーン)から熔岩の文鎮をもらったオリバー教授(ジェームズ・メイスン)は驚いた。それは珍しい熔岩だったのである。溶解してみると中からアルネ・サクヌッセムというスエーデンの学者が刻んだ文字のあるシンチュウのオモリが出てきた。それによるとサクヌッセムは、噴火口から地底の世界に達して死んだらしい。興味をそそられた教授はスエーデンの有名な地質学者ゲタボルグ教授に照会の手紙を出した。しかし、彼は行方不明だった。教授はアレックをつれてアイスランドに向った。途中2人は何者かにさらわれかけたところを、ハンスという鴨の番人に助けられた。住居についてみるとゲタボルグ教授は毒殺されていた。彼を訪ねた最後の人は、アルネ・サクヌッセムの子孫であるサクヌッセム伯爵だった。教授とアレック、そしてハンスとゲタボルグ教授の未亡人カーラ(アールン・ダール)の一行は、噴火口から地底に降りてみることとなった。途中にサクヌッセム伯がまちうけていてアレックに傷をおわせた。教授が目つぶしをくわせて彼を捕らえ、死刑にしようとしたがハンスの命ごいで伯爵も一行に加わることになった。大キノコの林をぬけたり、大蛇に出あったりしながら旅行は続いた。そして、磁気あらしに悩まされながら一行は洋上を経て地軸に達した。身につけたあらゆる金属を吸いとられ一行がたどりついたのは伝説の都アトランチスの廃墟だった。そこで一行はアルネ・サクヌッセムの死体を発見した。伯爵は罪のむくいで円柱の下敷となって死んだ。やがて一行は立穴と地上に吹き上げる風を利用し、地表にでた。カーラと教授は互に愛し合うようになり、エディンバラに帰ったアレックは許婚者で教授の姪にあたるジェニー(ダイアン・ベーカー)と結ばれた。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第32回 アカデミー賞(1960年)

ノミネート

美術賞(カラー)  
特殊効果賞  
音響賞  
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映画レビュー

3.5ほのぼのとした映画

2023年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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はむちん2

5.0現代のCGでは味わえないロマン

2023年5月3日
スマートフォンから投稿

笑える

楽しい

興奮

これは本当に楽しい映画だと思います。CGなどリアル一辺倒の映画では決して醸し出せない、本来の映画ならではの伸びやかなロマンを満喫させてくれる名作。火山の噴火口から潜り込んで地球の奥深くへと進んでいき、塩の世界や巨大キノコの楽園、地中海のような海にトカゲのモンスター、さらにアトランティスの廃墟、火山の噴火で脱出するラストまで、ホントに夢に溢れてる。現在の視点で見ると特殊効果がショボかったりするのですが、それを遥かに上回る作り手たちの情熱が感じられて胸熱‼️

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活動写真愛好家

4.0米国特撮界の巨人L・B・アボットの偉業のひとつです 特撮ファンなら観ておかないとならない作品です

2022年1月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ご存知ジュール・ベルヌの小説「地底旅行」の映画化です

原題はJourney to the Center of the Earth
ディズニーシーにも「センター・オブ・ジ・アース」というアトラクションが在りますよね
あれも同じ原作からのものです
だって向いのアトラクションは「海底2万哩」じゃないですか
でもディズニーシーのものは、原作とも本作とも設定がかなり離れて別物になっています
2008年の映画「センター・オブ・ジ・アース」はディズニー製作でなくワーナーブラザーズですから、これもベルヌの原作の方に準拠していますが、アトラクションとは遠い内容です
ということでディズニーシーのアトラクションの設定と一致する映画は今のところありません

本作の物語は概ね原作に準拠しています
ただリンデンブロック博士はドイツはハンブルクの人のはずですが、なぜかイギリスはスコットランドのエディンバラの高名な学者という設定に替えられています
女性を二人、敵対する悪役を登場人物に追加して
なかなか面白く最後まで飽きずに観ることがてまきます
突っ込み処は、現代人からしたらあり過ぎですが、それも楽しむ心構えで観る映画です
なにしろ原作は日本で言えば幕末の頃のSF小説なんですから

若手学者の二枚目アレック役はパット・ブーンです
この人はオールディーズポップス好きなら絶対に知っている1957年の大ヒット曲「砂に書いたラブレター」を歌っている人です
本作は1959年の公開作品ですから、その余韻がまだあって歌のシーンが序盤早々にあるわけです

劇判音楽もバーナード・ハーマンでなかなか良いです
1960年代の原潜シービュー号などのSF映画の劇判の手本になったと思われます

特撮はL・B・アボット
この人もレイ・ハリーハウゼンに並ぶ米国特撮界の巨人です
彼の関わった作品を列挙するとご覧の通りの重要作品ばかり

地球の静止する日、地球の危機、ミクロの決死圏、猿の惑星、ポセイドン・アドベンチャー、タワーリング・インフェルノ
テレビなら、原子力潜水艦シービュー号、宇宙家族ロビンソン、タイムトンネル
もの凄いラインナップです!

彼は1908年生まれ
レイ・ハリーハウゼンは1920年の生まれ
円谷英二は1901年生まれです

本作は彼の偉業のひとつです
特撮ファンなら観ておかないとならない作品です

蛇足
ターザンの原作者として有名なエドガー・ライス・バローズの地底世界シリーズ、別名ペルシダーシリーズというSFファタジー小説があります
こちらも本作やディズニーシーのアトラクションとは全く関係ありません
第1巻「地底の世界ペルシダー」は1914年からの米国の小説誌に連載され1922年刊行されています
創元推理文庫から日本語訳がでていますから、古いオタクならもちろん読んでいるはずです
こちらは1976年に英国で「地底王国」の題名で映画化されています

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あき240

1.5古い映画で、それはいいのですが、面白さがわからなかった。

2017年10月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

古い映画で、それはいいのですが、面白さがわからなかった。

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やっちゃん