劇場公開日 1952年3月21日

「ロボかわいい」地球の静止する日 どすこいたろうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ロボかわいい

2024年3月11日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

怖い

知的

かわいいロボ!

細かい設定や演出の甘さはさておき…いや、これが1951年の映画であることを忘れてはいけない。当時の観客の視点で考えるとこれがリアルな表現だったのかもしれない。恐ろしい宇宙人、未確認飛行物体、謎の破壊兵器、今でこそ量産されたコンテンツの原点であると考えると、この映画の偉大さがわかる。私はよく知らないが。

注目したいのはテンポの良さ。無駄を省いた非常に濃い内容です。宇宙人が社交的で、人間社会に溶け込んでいく様がユーモアを交えつつ描かれます。そして人間と宇宙人の対話。これこそがこの映画の主題ではないでしょうか。ぶっちゃけあんまし静止しないです(笑)「静止」は宇宙人凄いぞ!の表現の一部です。なぜ「静止」になったのか。破壊兵器かわいいロボいるじゃん!と思うかもしれないですが、宇宙人は寛大なのです。人間と違って力を誇示する為の破壊行為をしないのです。

「宇宙人が地球にやってきたら何語で話せばいいか?数学だ。数学は全人類の共通言語であり、宇宙にも通用するはずだ」誰かがそんなことを言っていた様な言わなかった様な気がしますが…そんなことを思い出させてくれるシーンがあったりして感慨深いものがありました。

どすこいたろう