劇場公開日 1961年11月17日

「性欲の垂れ流しが肯定されると」草原の輝き seisinseiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0性欲の垂れ流しが肯定されると

2011年12月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

懊悩という言葉がある

一度きりの人生で
一度だけ人を死ぬほど愛せる季節があるのなら

その恋が
結ばれても
結ばれなくて
その人は
お金では買えない
評判では充足できない
モテるだけでは手に入れれない
プライドでは満たすことのできない
恋愛によって死ぬまでさめることのない
熱い胸のうずきを
生まれてきた醍醐味を
味わった数少ない
幸福な人かもしれない

つい先日
マックで隣に座った女子大学生二人の会話に
性欲がこれほどまでに垂れ流しになって
情緒のない愛に埋没している
人が増えていることを実感した
その二人はどこからみてもチョー普通のおとなしい感じの二人だった。
話しの内容は
下品なH話しだった。

人生には
季節がある

Hなしで
心の底から純粋に人を愛せるときは
そういう恋を死ぬほどの思いでできると
得かもしれない

調査では
結婚した夫婦の8割くらいが
相手に愛情を感じていない。
らしい。
そういう季節にやがて8割が移っていく現実があるのなら

人を死ぬほど愛せる季節を
もっと大切にしたほうが
バラエティーに富んだ人生になる
10代でH経験をして
欲望に流されて次から次へと経験して
これが正しい生き方だよ!!といわんばかりの社会。

情緒の発達が損なわれた人たちが
結婚して
どうなっていっているのか?

数値は如実にそれを物語っているとしか思えない。

この作品はそういう生き方がいやな人には
すばらしい感動を与えると確信する。

本当の意味で豊かな恋をした人が
国に増えてほしい。

seisinsei