劇場公開日 1974年12月14日

「三つの乳首を持つ男」007/黄金銃を持つ男 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0三つの乳首を持つ男

2021年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 ムーアボンドの中では2番目に好きな作品。やっぱり魅力的な敵キャラ・スカラマンガを演ずるクリストファー・リーが正々堂々と戦ったりして面白さを支えているからだろうと思う。前半は推理小説のようにサスペンスフルで、ボンドが黄金銃を持つ男に狙われていたかと思えば、太陽光エネルギー変換装置を持つ会社社長がターゲットだったりして、任務の目的も変わってくる。

 002が殺されたという事実から、ベイルートのダンサーを調べ、彼女のへそにあったお守りからQに調べてもらうとマカオのラザーという銃職人に行き着き、そこで黄金の弾を受け取る女性ミス・アンダースにたどり着くといった具合だ。

 スカラマンガはバンコクの大金持ちからの依頼で暗殺したみたいだが、その額100万ドル。これはゴルゴ13の報酬額の5倍くらい。よほどの要人じゃないと仕事を受けないのだろう。そして、依頼されたわけでもなく大金持ちハイ・ファットを殺す・・・

 現地ではヒップ中尉や姪の女子高生格闘家も大活躍。まるで『ベイビーわるきゅーれ』の原型ですね!そして前作でのコメディパートを演じたペッパー保安官が観光に来ていて、これまた珍道中に参加。敵側にも小さい人ニック・ナックという個性的キャラがいるので、もう贅沢三昧でした。

 香港の英国情報部がクイーン・エリザベス号の中にあるというのも驚きで、斜めに傾きながら会議するのも笑える。また、空手あり、ボートチェイス、カーチェイス、さらに空飛ぶ自動車ありと贅沢すぎるアクションでハラハラさせてくれる。最も驚いたのは、アンドレアがボンドガールなのかと思っていたら、最初ボンドも嫌がっていたメアリー・グッドナイトだったとは!

kossy