劇場公開日 1930年10月30日

「●西部戦線異常だらけ」西部戦線異状なし(1930) うり坊033さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5●西部戦線異常だらけ

2016年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

当たり前に軍に入隊する若者たち。陰湿なシゴキを繰り返す伍長。
特別なディナーが過酷な戦場への出兵の合図。
これ、アメリカ映画だけど主人公はドイツ人なのね。

制作年の1930年ったら、まだ第二次世界大戦の前だ。舞台は、第一次大戦。この戦争は実際、早期に終わるとみられていた。
だから、割と楽観的に出兵した若者も多かったらしい。しかし、機関銃の組織的運用などで防御側が優位となり長期化した。毒ガスや火炎放射器も戦争を終わらせるまでもなく。

良心の呵責から、敵兵を助けようとする主人公。生きて帰って、同僚の戦死を家族に報告するも、罵倒される。
戦争の悲惨さを丁寧に描き世に訴えた作品。しかし、人類はまた戦争を引き起こすってのが悲しい。

うり坊033