劇場公開日 1996年3月20日

「ほんのりドキドキしつつも安心して楽しめるファミリー向けファンタジーの名作」ジュマンジ スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ほんのりドキドキしつつも安心して楽しめるファミリー向けファンタジーの名作

2018年1月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

怖い

興奮

もう少しシンプルな内容なのかと思いきや、最初2回ぐらい年代が飛んで、一体どうなるのやらと思いつつ見ていましたが、この年代の飛び具合が予想以上に最後いい感じに感動を読んだりして、なるほど確かにこれはなかなか良く出来たストーリー構成に仕上がっていた作品だったと思いました。
まあ年代は飛びながらも中身自体は結構シンプル、ボードゲームに書いてあることが現実に起こると言う、まさしくザ・ファミリー向けなファンタジー映画でしたので、安心して家族でドキドキしながら楽しめるタイプの内容に、私も童心に帰りながら十分楽しませてもらいましたし、長年に亘って愛されている作品であることも思わず納得はさせられました。

しかしこのボードゲーム、どこに止まってもロクなことがない(苦笑)
ありえなさ過ぎて夢だと思ってしまいそうですが、現実に起こるんですよね・・・子供は楽しいかもしれませんが、大人はこんなことが起こったら苦行でしかないでしょう、とりあえず、何事も注意書きはちゃんと読んでから始めたいものですね、いい教訓です。
日常から抜け出したいと思ったことは多々ありますけど、やっぱり日常がいい、ある意味日常の素晴らしさを改めて実感させられた作品だったかもしれませんね。

さすがに20年以上前の映画だけに、CG等映像面では粗さを感じましたが、当時の技術では画期的だったのかな、今となっては何とも言えませんが、猿や蜘蛛や蚊が全くリアルじゃないのが逆に怖い、むしろリアルなライオンやサイや象やワニの方が意外と怖くなかったかも。
まあ何にしても、童心をくすぐられる映画であったことは間違いなく、私も子供の頃はゲーム好きでしたので昔を思い出しながら何だかんだで楽しませてもらいました、人生ゲームとか思い出しちゃいましたよ・・・。
ある程度都合よく進行するところや、粗さの残る描写が多々あったことに関しては、まあご愛嬌と言ったところでしょうか。

ところで見る前はてっきりロビン・ウィリアムズとキルステン・ダンストは親子役なのかなと想像していたのですが、ちょっと違いましたね、でもアランとサラ、そしてジョディとピーター姉弟による混成4人組が織り成したドラマは、予想以上に感動できる結末が待っていて、結構グッと来てしまいました、ラストの展開とか最高すぎでしょ、家族愛がいいスパイスとなって、いい映画を見た余韻には十分浸れる構成になっていたと思いました。
それとエンドロールであのしつこいハンターの役者名を見てちょっとビックリ、そう言う訳だったのかと、意外と深みのあるストーリーに感心した次第です、ただもう少し面白くなる余地はあったと思いましたので、その辺りはリブート的続編に期待と言ったところでしょうか、今やゲーム事情も相当変わってきてることでしょうし。
しかしロビンはやっぱりいい味出しますね、26年後であれは老け過ぎな気はしましたが、やっぱり素晴らしい役者でした、あとキルステンは少女時代も微妙に老けてたんですねぇ、でも可愛かったね(今より断然)

スペランカー