劇場公開日 1953年8月4日

恐怖の一夜(1950)のレビュー・感想・評価

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3.0神父と殺人犯のドラマ

2022年7月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

貧しい教区で起こった殺人事件を巡るドラマで、まぁまぁ面白く観ることが出来る映画だった。
いろんな映画で見慣れたダナ・アンドリュースは本作で神父役、ファーリー・グレンジャーが若者役を演じており、彼の恋人役はマラ・パワーズで普通に可愛い感じのエレベーターガール。

母親が病床にいて花屋で懸命に働く若者マーティン(ファーリー・グレンジャー)。彼は懸命に働いていたが、母親を療養させるほどの金を稼ぐことはできず、母親が亡くなってしまう。「お金は今は無いけど、母親のために盛大な葬儀を…」と願うマーティンの願いは、現実的には「金が無ければ盛大な葬儀は無理」であり、ほぼ引退したような神父に頼みに行くがアッサリと断られる。カッとなったマーティンは……といった犯罪ドラマになっていく。

殺人が起きたり、劇場で強盗が起きたりするが、この時代のアメリカの警官は、怪しいと思ったらすぐに連行する。これは、他の映画でも結構見られるので、「すごいな~」と思う(笑)

食事をしようとしていたマーティンも、食事する前に2人の刑事にしょっ引かれて、腹ペコなのに可哀そう…(^^;

神父のダナ・アンドリュースは、なかなか人徳ある神父で町の人々に慕われており、本作でも重要な立ち位置。

殺人犯と神父…と言えば、ヒッチコックの『私は告白する』を思い出すが、あのような懺悔シーンは無く、神父の勘による行動によって物語収束へ進むあたりは少しアバウトな感じがしたが、これはこれでそれなりに楽しめる映画ではあったと思う。

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たいちぃ