劇場公開日 1994年12月17日

「ハリソン・フォードの役柄ではないかも。」今そこにある危機 よしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ハリソン・フォードの役柄ではないかも。

2020年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

コロンビア麻薬カルテルに挑むジャック・ライアンを描いた物語。

ジャック・ライアンシリーズ第3作です。私の友人は「MyBest」評価だった作品で、私も高く評価している作品です。

当時大問題だったコロンビアの麻薬カルテルに焦点をあてたのが高評価の大きな要因です。独立国家の庇護の下に犯罪行為を行うカルテルは、当時は「アンタッチャブル」な存在として大きな問題となっていました。そのカルテルと闘う設定は、それだけでも魅力を感じるものです。
そして、ただコロンビアを悪者にするのではなく、アメリカ政治の暗部に踏み込むだポリティカルサスペンス設定にも好感です。
「盗聴」「偵察」「ミサイルの着弾」「ハッキング」など、当時の私にとっては目新しい技術も新鮮で、映画の評価を高めてくれました。

前半、嫌々捜査していたジャックが、少しづつ積極的になり、使命感を感じて動いていくストーリー展開も良いですね。
中盤にある葬儀シーン。弔銃の発射音が、ジャックの心情を現していてとても良いシーンでした。

マイナスを付ければ、少し中途半端でしょうか?アクションも丁寧に作られていましたが、少々地味に感じます。ポリティカルサスペンスとしては、底の浅さを感じました。
あと、ハリソン・フォードは、ジャック・ライアン役には少し合っていないように感じます。もう少し「普通」の人が必死に闘うから映えるストーリーなんだと思います。
なので、私的評価は少し抑え目の4.5にしました。

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よし