劇場公開日 2003年12月13日

「男は弱く女は強い」ジョゼと虎と魚たち(2003) 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

3.0男は弱く女は強い

2016年7月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

10年ぶりに観た。
当時は妻夫木君やジョゼと同じ年の頃。
共感もして、こんな風に恋をして二人だけの世界で生きて、彼女が出来たらただ生きてる日常もキラキラ輝きだして、毎日が楽しいんだろうなと思ってたけど、
今色々経験しておっさんになって見てみると、あの時の純粋さが今は全くないぞ!と自分に若干引いた。
大学生って何て暇なんだ?とお前ら恋愛だけか?と…

ただやはり、妻夫木君と池脇千鶴ははすごく良かった。頼りない妻夫木君を池脇千鶴が引っ張ってるのはキャラにもピッタリハマってるようにも思えた。
朝ごはんが美味しくて関わりが出来るのも納得出来るし、あんなに二人の世界が出来てたのにプツっと途切れてしまうのも若い恋愛すごく納得出来る。
ラストの二人がとても良かった。
心に引っかかる苦しくなるラストだけど、
自分から身を引いたのに苦しむ妻夫木君と、捨てられたのに一人で生きて行く
強さを見せるジョゼに胸がただただ苦しくなり、それを見たいがためにまた観るのだと思う。

奥嶋ひろまさ