劇場公開日 2003年8月23日

「1人で観る時は絶対に気をつけて下さい・・・」呪怨2 Natsukiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.51人で観る時は絶対に気をつけて下さい・・・

2010年7月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

※《↓これは実際の体験談です》

2003年 夏 ものすごく暑い夜でした

仕事の帰りに『呪怨2』をレイトショーで観に行った
その日は公開が終わる数日前の平日だった
友人を何人か誘ったが全滅だったので 1人で行った

【オバケ屋敷】に1人で入る様なもんである

劇場版1作目の『呪怨』を観てからというもの
清水崇監督の【巧みな構成】と【恐怖演出】に
心から惚れこみ 非常に楽しみにしていた

チケットを1枚買い 劇場に入る
そこで僕は絶句し 凍りついた

【誰もいない】

僕1人である

チケットで席を確認すると 当然ながら劇場のド真ん中だ

『今夜はお客様お1人ですがよろしいですか?』
と言ってくれなかったチケット売り場のコを恨む

そんな事を言われたら余計にキャンセルしないけど・・・

まぁ 家で1人で電気消して『リング』も『呪怨』も
観た男なんで 全然余裕ですよ

しかし 上映開始までの約5分間

【他の客が来るのを心から願った】

声のトーンを下げずに喋り いつもならウザイ存在のバカップル
今日なら【大歓迎】だ

だが こんな時に限って【来やしない】
誰1人【来やしない】
(1人だけ来て後ろの方に座られても余計に怖いが)

この【ひんやりとした静寂】の中 静かに照明が落ち
ついに あの『呪怨2』が 上映を開始した・・・

映画館がこんなにも静かだったとは・・・
【やっちまった感】がぬぐえない
色んな意味で とんでもない怖さだった

上映中 静かなシーンになると妙に劇場中からミシミシと音が・・・

そして 後ろが 気になって気になって・・・
しかし【振り向く勇気】なんか絶対に ない
前は前で 後ろは後ろで 【絶好調に怖い】

どこを見ても怖いので 一瞬 目を閉じてみた

結果 【怖さ倍増】

もちろん映画好きとして【エンドクレジット】まで全部観た
そして 色んな意味で涙の上映終了

まぁ こんな体験談です

● 最後に真面目な作品の感想  とにかく傑作

1つの場面を 複数の人物の視点で 違う角度から
何度か見せる【タランティーノ的スタイル】をジャパニーズホラーに取り入れた
【時間軸】を前後させた構成と【時空の歪み】を織り交ぜた
展開が 清水崇はバツグンにウマイ

特に 新山千春のマンションでのゾッとする【恐ろしい展開】は最高

清水監督がハリウッドに呼ばれ アメリカ版としてセルフ・リメイクした
『呪怨』も 全米でメガヒットした

そして 数ある清水監督作品の中でもコノ『呪怨2』は
バツグンに完成度が高いです

みなさん【公開終了間近】の怖い作品を
1人で観に行く時は 絶対に気をつけて下さい・・・

Natsuki