劇場公開日 2003年8月23日

「黒いシミとホラークイーン」呪怨2 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0黒いシミとホラークイーン

2021年5月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、VOD

 京子、朋香、恵、圭介、千春、伽椰子の6章立て。一応ホラークイーン原瀬京子(酒井)が主人公なんだろうけど、彼女のパートが最も怖さを感じない・・・むしろ恋ドラクイーンといった雰囲気だ。ストーリー的にも『ローズマリーの赤ちゃん』を感じさせるし、使い古された展開。どうせなら逃亡、失踪はのりピーが・・・ってシャレにならんか。

 レポーター朋香(新山)のエピソードでは角部屋なのに壁を叩く音という恐怖。ドン、ドン、ドーンと深夜12時半という時間に怪奇音が響き渡る。誰かいるのか?安田大サーカスか?次の日、その部屋に恋人の典ちゃんを呼んでも同じように12時半に聞こえるのだ。それが時間軸を超えた恐怖に変貌する。ゾクゾクさせられましたよ・・・

 ヘアメイク恵の章でも畳にある恐怖の黒いシミが面白かったし、圭介の章でも今まで見たこともない恐怖演出がなされていた。そして前作にも登場していた千春(市川)の章では、夢と現実をワープするジェットコースター・ホラーが絶品。トシオってそんなに恐るべき能力を持っていたんだな。この3つはとにかくサム・ライミが絶賛したのも頷ける。ってくらい素晴らしい。

 劇場版前作とビデオ版のコンセプトはそのまま踏襲し、俊雄にしろ伽椰子にしろ露出度は高め。しかも、笑ってしまうほどだった前作の俊雄のコミカルな面も今作では全て怖くなっている。髪の毛での首吊り自殺にしろその他の珍しい演出なんて、清水監督はアイデアを出し惜しみしていたに違いない。

kossy