劇場公開日 1965年12月19日

「大学生は不思議な身分だなあ」エレキの若大将 うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0大学生は不思議な身分だなあ

2021年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

小学校低学年の時に、父に連れられて近所の映画館に見に行きました。もうその映画館は無いけど。いい思い出です。2本立てで、シリーズ特有の演出があって、
・若大将は必ず勝負を挑まれ、負ける寸前まで追い詰められる。
・星百合子の、「若大将、がんばって!」のひと言で奮起し、逆転勝利を果たす。
・父親と他愛のないことで喧嘩になる。
それにしても、大学生という身分は、子供の私から見て、大人なのに働きもせず、勉強している様子もない。不思議な身分だな、と思いました。若大将の実家は日本料理屋で、確かすき焼きを定番料理として振る舞っていますが、新メニューを模索している時に、マトンを勧められ、父親は「口に合わん、口に合わん」と言いつつ、全部平らげてしまったエピソードがありました。

この映画では、演奏シーンがありますが、今見たとしたら、きちんと演奏しているかどうかも定かではありません。もちろん、加山雄三さんの音楽的才能は言うまでもなく本物ですが、映画として、編集や、演出が入った時に、彼が本当に演奏している必要があるのかという問題です。当時はそんなことまったく気にならなかったのに。

成人してのち、新人時代の加山さんが、黒澤作品の「用心棒」「赤ひげ」に重要な役で出演しているのを見て、あらためてその先鋭な表情に惹きつけられました。なぜ彼は、あのシリアス路線を続けなかったのでしょうか。

2019.2.18

うそつきカモメ
anhonさんのコメント
2022年8月29日

うそつきカモメさん
少しだけ投稿に間違いがあると感じコメントします。
本作での楽器演奏はもちろん必要で、田沼雄一が劇中行っているスポーツ、演奏、歌、乗馬は彼のオールマイティさをアピールするためです。
初めて観た時は8歳、その後何回か劇場で観ましたが、今回30年以上経って久しぶりに観た時にこんなに面白かったかとあらためて思いました。

anhon