劇場公開日 1957年10月1日

「おいら岬の灯台守は」喜びも悲しみも幾歳月 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5おいら岬の灯台守は

2023年8月8日
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戦争を挟む激動の時期を共に過ごす夫婦と周囲の人々の姿を照らす。戦争は57年の作品であれば映り込むことも必然の社会背景でしかなく、人のふれあいやぶつかりを淡々と描いていく。普通の夫婦喧嘩だったり近所づきあいだったり、しかしそこに生きる人の思いが混じり合い、しみじみと人生を考えさせてくれる。上映当時はさらに同時代の感慨をもって見たものと思う。
自らの境遇を呪い病む隣人、近くで起こる不幸、意外な形で降りかかる災い。ただただ受け入れるしかない境遇も、涙を枯らして次の日を迎えていくしかない。

Kj