劇場公開日 1968年4月13日

「実質的に山田洋次と倍賞千恵子の映画」みな殺しの霊歌 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0実質的に山田洋次と倍賞千恵子の映画

2020年3月25日
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鑑賞方法:DVD/BD

エログロ暴力の映画ではありません
確かにそのようなシーンもありますが、それを描くことは主題ではありません
犯罪映画でも、連続殺人事件の犯人を追い詰めていく警察映画でもありません
では何なんだというと、都会の中での孤独と純粋性を描く映画とでも言うしかないのです
映像は深い陰影とローアングル、パンフォーカスを駆使したフィルムノワールの印象を与えながらえがこうとしているテーマは実はそれです
主演はもちろん佐藤允ですが、本当は倍賞千恵子なのかもしれない

監督も加藤泰ですが、実際のところ構成でクレジットされている山田洋次の映画のように感じます
映像表現だけが加藤泰の映画なのです

あき240