螢川のレビュー・感想・評価

十朱幸代さんが綺麗だった。
子どもの頃を思い出した。

昭和30年代の富山が舞台、主人公は男子中学生で、幼なじみの同級生女子を意識し始めている。
父親（三國連太郎）は事業に失敗、借金取りに追われているが、母親（十朱幸代）は頑張っている。
4月に大雪が降ると、夏にホタルが大量に現れる、と父に聞かされ・・・。
私も田舎育ち、映画ほどではないが、ホタルに取り囲まれたことがある。

短い出演時間ながら奈良岡朋子が鮮烈な印象を残す。「泥の河」の加賀まり子同様宮本輝の小説の映画化作品では脇役の女優陣が光る。

どうにもさからえない運みたいなものについて語る大滝秀治の演技が心に残った。名俳優。
フェロモン友達良いキャラしてたのに亡くなって残念。ギンゾウ爺さんがホタルが飛び交う場面で、どんなもんじゃい。交尾しとんがや！とか言い出すのは螢川に対してどうなのかと思った。