劇場公開日 1980年8月2日

「死屍累々とはこのこと」二百三高地 こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0死屍累々とはこのこと

2023年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波

泣ける

悲しい

ずいぶん子どものころに観た為に
うろおぼえなところもだいぶあります。

印象深かったのは、
なすすべもなく
雨あられと降る銃弾に
つぎつぎ人々が倒れていき、
人間の無力さを感じたこと。
無力な人間一人ひとりにドラマがあったこと。

大人になっていろいろ事情を知りますと、
よりいっそうむなしさが増します。
現代でも、自分の周りでもいますね。
人柄はすごく良いから好きなんだけど、
仕事ができなくてなぜだかいつもケツふくはめになってしまう
上司や同僚。

これがこと戦争となると
困ったなあでは済まされませんね。
それ以前に戦争しないですむならそれが一番。

しかし過去の日本人が
命を張って戦ってくれたおかげで、
私たちも今のほほんと暮らし、
日本人です、と
堂々と名乗っていられる。
この感謝は忘れてはいけない。
それを踏まえて、
自分も自身や日本の将来が明るいものになるように
努力するのは、
もはや義務と考えていい気がします。

この映画だと思う。
「いい奴から死んでいくんだ!」というセリフ。
私の頭に巣食ってしまい、
いい人に出会うと、つい
「この人からか…」と考えてしまうようになってしまった。
どうしてくれる。

こまめぞう