劇場公開日 1992年1月15日

「Shall we シコ?」シコふんじゃった。 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5Shall we シコ?

2012年11月4日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

興奮

周防正行の名を一躍知らしめた1992年の作品。
とある大学の廃部寸前の弱小相撲部員たちの奮闘劇。

“あまり知られていないジャンル”と“弱小チームの奮闘劇”の組み合わせは今では珍しくないが、本作はその元祖と言っても過言ではない。
“学生相撲”は今見ても新鮮。

軽快で胸のすく演出とオリジナリティ溢れる脚本、個性的な登場人物と役者たちの好演、たっぷりのユーモアとちょっぴりのペーソス…これぞ良質コメディ。

キラキラ輝く大学生活とか額の汗光る特訓とか合宿とか心地良い。
ライバル大学との試合は手に力が入るほど熱い。

皆若い!
本木クンはあまり変わっていないけど、竹中直人は今とちょっと印象違うほど若くてびっくり。でも、笑いの取り方はやっぱり同じ。お腹ピーピー(笑)
ひょんな事から土俵に上がる事になる“女子”相撲部員・梅本律子に天晴れ!
六平サン、まだ髪ある…!

周防はこの“学生相撲”の後、“社交ダンス”でさらに飛躍し、最近は“冤罪裁判”や“終末医療”での円熟した重厚な演出もイイが、また軽快なエンターテイメントも見たい。

近大