怪獣島の決戦 ゴジラの息子のレビュー・感想・評価
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元祖キモカワイイ!
ついにミニラ登場のゴジラ第8作目です。ミニラが当時の子供たちに人気だったって話にかなり懐疑的だったのですが、観て納得しました。見た目は置いといて、行動が愛らしい!口から光線出す前にお腹さすってる姿にほっこりします。こりゃ、人気があってもおかしくないわ。
ゴジラもパパというより不器用な昭和の親父って感じでしたね。生まれたばかりのミニラにしっぽぶつけてしまうのは笑えました。やー、あのシーンは当時の子供たちは大爆笑だったのではないでしょうか?映画館で笑う姿が目に浮かぶようで微笑ましいです。
そう言えば高島忠夫が「キングコング~」の時と比べて歳を取った印象を受けたのですが、「コング」から5年しかたってないんですね。役柄と老けメイクで全然違う人のようでした。
その博士のトンデモ科学がまたスゴい!気温を低下させる「シャーベット計画」って発想もスゴいし、失敗したら高温になってしまうのも不思議。気温70度って世界一暑い国と言われるアフリカのジブチ共和国が叩き出した最高気温並みです。合成放射能って良く意味がわからなかったのですが、この影響でカマキラス大きくなってしまうし、放射能万能過ぎですね!
しかし、最後に雪の中に埋もれていくゴジラ親子が何だか切なかったです。マキゴロウさんが「冬眠するだけだから大丈夫だよ~」なんて言ってましたが(ゴジラが爬虫類と同じ変温動物だったとして)冬眠のためには、土の中や水の底などじっとしていても体が凍らないような場所ですることが必要なはずなのですが・・・ゴジラ親子がいた場所はおもいっきり吹きっさらしでしたよね!?マキさん、上手く話まとめる為にテキトーな事言ってませんか!?
一体どれくらいのゴジラファンが、
ゴジラが昼寝をしている姿を見たいの?
ゴジラが子供に放射能の吐き方を教える姿を見たいの?
ウルトラマタロウが、子供に媚びてコミカル路線に走り、それまでのウルトラファンから批判を受けたように、
この作品は、本物のゴジラファンからは批判を受けてしかるべきだ。
当時の子供には受けた人気作なのかもしれないが、本物のゴジラファンは私のように、いや、私以上に嘆いたであろう。
もう観ない。
教育パパのスパルタで息子を立派に!
ゴジラシリーズ第8作。
DVDで2回目の鑑賞。
ゴジラの息子、ミニラが初登場!
ゴジラが意外な教育パパぶり(?)を発揮して、スパルタ方式でミニラをしごいていました(笑) 放射熱線の吐き方の伝授など、その様がユーモラスで微笑ましい限りでございました。ミニラのリング状熱線がかわいい!
クモンガやカマキラスなどの新怪獣も登場し、ゴジラ親子と激闘を繰り広げました。ゴジラ映画の怪獣たちもバリエーションが豊かになってまいりました。怪獣ブームのおかげやなぁ~(笑) カマキラスを投げ飛ばした時に、天井の照明が見えてしまっているのはご愛嬌と云うことで(笑)
そして、印象的なラストシーン―。雪に埋もれながら、冬眠(?)に入ったゴジラ親子の姿が美しかったです。抱き合って眠る…。素晴らしい親子愛だなと思いました。
――
不満なのが、ゴジラの顔が不細工過ぎやしないか、と云うことです(笑) ミニラとの身長差を表現するため、大きめのスーツを新調(スーツアクターも中島春雄から別の人に交代)したとのことですが、それを差し引いても、顔の造形はもうちょいなんとかならなかったのかなと思いました。
※鑑賞記録
2021/04/22:Amazonプライム・ビデオ
疑問を持ったら負け。
あの卵はどこから湧いて出たのかとか、放射能どころか気温の急激な変化くらいで怪獣化するってどういうことだとか、そういうことは考えちゃいけない。謎の研究員たちが気候を制御する実験で色々とやらかしてることについても深く考えない努力が必要だ。
要約すれば、実験のせいで事態がややこしくなって手に負えなくなった人間たちが、実験の成果を利用して島全体を凍結し、すべてなかったことにして逃げ帰るという大変にお粗末なお話である。そこに人間の身勝手さや自然破壊がどうとかいったメッセージがあるようにも見えない。
それなら怪獣娯楽作品としてどうかというと、これも微妙というしかない。怪獣島とか決戦とかいうけれど、ゴジラ親子以外に出てくるのはデカイ蜘蛛とデカイ蟷螂だけだし決戦らしい決戦もない。蜘蛛の糸攻撃はモスラの幼虫の再演だし、蜘蛛も蟷螂も格闘戦に耐える相手ではない。
ただただゴジラの息子を見てほっこりする。キモカワイイってのはこういうことかと得心する。雪に覆われて白くなっていくラストシーンに切なくなったり、死ぬわけじゃないとわかってホッとしたりもする。第1作とは何の関わりもない巨大生物親子の挿話。これはそういう映画だ。
ミニラは別として、一本のゴジラ映画として結構好き
シリーズ8作目。
ゴジラに遂に息子が誕生した。
その名は、ミニラ。
ファンの間でも賛否分かれる存在だが、当時は教育問題真っ只中、子供たちの圧倒的な指示を得た。
ミニラは別として、人間側のドラマはなかなかシリアス。
人工冷却の実験を成功させようとする科学者たちの姿が描かれる。
高島忠夫、平田昭彦、佐原健二、土屋嘉男、久保明…東宝特撮の常連俳優が勢揃いで、ファンとしてはニヤリ。
そこにセクシーな前田美波里を加え、群像劇として見応え有り。
また、新怪獣であるカマキラスとクモンガは、従来の着ぐるみではない操演による演出で、その独特の動きは着ぐるみにはない魅力がある。
クモンガが意外に強く、ゴジラも苦戦、倒すのにミニラの力を借りたほど。
ラスト、冷却実験は成功し、舞台のゾルゲル島は雪に包まれる。
クモンガを倒したゴジラ親子は抱き合って冬眠を迎える。
ラストシーンは感動的で、ゴジラ親子の愛情が画面から滲み、タイトルに恥じない。
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