「先見性が光るリアル・ロボット・アクション!」機動警察パトレイバー the Movie しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
先見性が光るリアル・ロボット・アクション!
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「機動警察パトレイバー」劇場版シリーズ第1作。
DVDで鑑賞。
マンガ版は既読、OVAは未見です。
本作がきっかけで「機動警察パトレイバー」の存在を知りました。元々刑事ドラマや警察小説が大好きだったので、アニメでもこう云う作品があるのかと驚きました。
レイバーが存在していると云うこと以外、現実に則したリアルな世界観と設定が構築されていて、尚且つ警察官たちの日常を描いているところが面白い。登場人物にヒーロー的存在がいないのも非常に等身大だし、感情移入がし易い要因かも…。これがいちばんの魅力だなと思いました。
本作が公開された当時にしては、コンピュータ・ウイルスを使ったサイバーテロ事件を題材にしていることが、時代を先取りしていてめちゃくちゃすごいな、と…。
今観ても色褪せることの無い題材だし、逆に人工知能などの技術が未来では無くなりつつある現在こそ、観る価値が出て来る作品じゃないかな、と思いました。
全体的に作劇の道具立てが派手で、押井守監督の都市論が反映されているものの、後年の映画版よりもアクション満載でエンターテインメント性が高く、胸熱でした。
【余談】
「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督は、パトレイバーの大ファンだそうな。言われてみれば、湾岸署の刑事たちにヒーローはいないし、作劇に似通った点がチラホラと…。その際たるものは「交渉人 真下正義」じゃないかしら? そもそも犯人の正体の見えなさ加減がそっくりだなと思いました。
※リライト(2021/02/14)
※鑑賞記録
2021/02/14:DVD(サウンドリニューアル版)
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