劇場公開日 1952年10月9日

稲妻(1952)のレビュー・感想・評価

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5.0とても面白かった

2023年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

家族親族間の文句の言い合いがずっと続く感じの、こじんまりとした話ではあるが、俳優のお芝居と当時の東京の風景を見続けて全く飽きることがない面白さ。女に悪辣な小沢栄太郎をはじめ、男連中が皆どうしようもなくて良かった。そして散々色々あってからの浦辺粂子と高峰秀子のクライマックスが、見ているこちらの気持ちをぐっと引き込む演出で凄い。そしてスッと終わるのが素晴らしい。

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どんぐり

4.5特異な家族構成の家庭崩壊劇に観る成瀬巳喜男監督の演出力が絶品

2021年6月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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Gustav

4.0夏の夕立の稲妻は直ぐに収まるのです

2019年10月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

庶民派の成瀬監督作品らしく、
下町の母と長男と三人姉妹の物語は下世話な世界です
その兄妹は全部父親が違う家庭という具合
高峰秀子は一番下の妹清子を演じます
彼女は家族全員どころか、一家に関わる男も女もみんな駄目駄目な連中だと嫌っています
まだ若い清子はこんな駄目連中と一緒に居たら自分まで駄目になると世田谷に下宿を借りて逃げ出します

とはいえ彼女だってお供えのブドウを行儀悪く食べて食べた皮と種を庭に放り投げるのです
地金はこの母にしてこの娘なのです

世田谷の下宿の大家の未亡人や隣家のピアノを弾く兄妹はまるで小津安二郎作品の登場人物のような衣装と上品な言葉遣いと物腰なのが面白いです
わざとや狙ってやってる風に思えます

稲妻は最後に光ります

なんでみんな駄目な人ばかりなのか
それはお母ちゃんがズルズルベッタリでだらしないから、そうなるのよ!と言い放ちます
私、産まれてこなければ良かった!とまで言います
きつい言葉で言いあって二人は泣きだまします

その時隣の家からピアノの音が流れて来ます
その時自分だってこの言動は隣家の兄妹とは大違いの所詮この母の娘だと気がつくのです

夏の夕立の稲妻です
直ぐに収まります
二人はケロリと泣き止みます

清子は浦辺粂子の演じる母を駅まで送ります
二人は夜道を歩きます
父が母に買って与えたルビーの指輪は本物だったと娘は母にいいます
母はお前のの父親は誠実な男だったと応えます
二人の歩く夜道は未舗装の道ながら、雨降って地固まったようです

下町の一家の家のある商店街はまるで三丁目の夕陽の街角です
参考にしたひとつかも知れません

高峰秀子28歳美しいです
しかし浦辺粂子の凄さがみんな持って行ってます
凄い女優です
この人のポジションは現代は誰が引き継いでいるでしょうか?
樹木希林さんだったかも知れません
しかしその次は?
残念なことに思い当たらないのです

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あき240

3.0女という生きもの

2019年6月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

萌える

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しゅうへい

4.5成瀬巳喜男恐るべし

2015年3月24日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

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松井の天井直撃ホームラン