劇場公開日 1975年6月21日

「港町ブルース」アフリカの光 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0港町ブルース

2023年3月18日
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鑑賞方法:映画館

アフリカどころか日本から一歩も出ず、どこか北国の港町でぐだぐだしている映画。おおむね喧嘩をしているか、男と女がいちゃいちゃしているか、男と男がいちゃいちゃしている。男同士の濃厚接触ぐあいが「真夜中のカーボーイ」や「スケアクロウ」を思い出させる。全編手持ちカメラでの撮影で、ずっと画面がぐらぐらしているのが見づらい。
丸山健二は昔はまっていたが、この原作は未読。原作をどの程度踏襲しているのかは定かでないが、あの静謐でハードボイルドな文体を写し取っているとは思えないな。
遠い異境を夢見てくすぶっている自堕落な日々を描きたかったのかもしれないが、それだけという気もする。

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梨剥く侍