劇場公開日 2007年9月29日

「俳優の仕事にはプロモーション活動も含まれる」クローズド・ノート flying frogさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0俳優の仕事にはプロモーション活動も含まれる

2016年4月11日
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鑑賞方法:DVD/BD

萌える

泣ける

公開当時は「別に」事件で有名になってしまった映画で、元々それほど興味があったわけではなかったので観る気にはもちろんなれなかった。

それが数年前に原作を読む機会があって、良い話じゃないか、でも香恵とエリカはどう考えてもイメージ合わないな・・・と映画は放置。
ようやくレンタルで観る機会があった。

なんだ、良い映画じゃないか。
少なくとも沢尻、ちゃんと平凡な女子大生を丁寧に演じていて違和感はない。上手い!とは思わないけどちゃんと要求される演技はできる人だったんだ、と思った。
ただ、俳優の仕事には、完成した映画のプロモーション活動も当然含まれるので、演技がどうのという以前にプロとして完全に失格だけど。

ただ、映画の作りはちょっと欠点が。

名前の読みだが、これはほとんどアンフェアだろう。そしてその隆の映像は、はっきりアンフェア、というかルール違反。原作にはミステリー要素もあるわけで、最初から映像化は難しい小説なのを、こんなアンフェアで安直な手法で処理されてはなぁ。

紙飛行機の仕掛けも、お別れ会の翌日に修了式で問題ないのに、下手に観客に「ノートは誰が部屋に持って行った?」という疑惑を抱かせるだけで、ネガティブな効果しかない。
そもそも、あんなプライベートな日記を職場に持って行くなんてあり得る?

というわけで、原作から改変した部分はことごとくマイナスに働いている。

それと鹿島も、中途半端にフェードアウトさせてしまって、映画では存在意義が見いだせない。
あれは最後のビンタがあって初めて活きる登場人物だろうよ・・・

とはいうものの、別に原作の良さが台無しになったわけでもなく、沢尻と伊勢谷の泣きっぷりも心に届く、良い映画だったと思う。

返す返すも残念なのは、やはり沢尻の「別に」騒動だなあ。自分が製作者なら、彼女は使おうとは思わないけどね。

flying frog