劇場公開日 2008年6月7日

「懐かしのオールスター映画」ザ・マジックアワー みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0懐かしのオールスター映画

2013年11月16日
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鑑賞方法:映画館

笑える

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映画愛に溢れる三谷ワールド。
映画ファンのハートをくすぐる数々の仕掛けと脚本は見事です。

ただやはりこの手のドタバタ・コメディは日本の俳優が演じると、どうしても違和感を覚えてしまいますね。
コメディアンではない俳優のエンターテイメントに徹する志しが、アメリカ映画のそれと比べて低いようにも思えるのですが…。

唯一、現実には売れっ子の佐藤浩市が無名の三流俳優を演じている点が一番新鮮味を感じました。
暗黒街のボスの前で、何も知らずに伝説の殺し屋を真剣に演じる彼のオーバーアクションが爆笑を誘います。

西田敏行は今や各界の大物を演じるには欠かせない俳優ですが、暗黒街のボスにしてはちょっと凄みが足りなかったか…。
もっと妻夫木くんを絶体絶命のところまで追い詰めないと、彼の死に物狂いの必死さがこちらには全然伝わって来ない。
今の日本映画界でコメディが出来て、貫禄もある重鎮ってのはなかなか見当たらないのは残念。

演じられるのは、菅原文太さんぐらいだったかな?

男たちを手玉に取るボスの愛人を演じる深津絵里も、危険な香りのするファム・ファタールにしては、妖艶な美しさに乏しかった。
演じる役柄が、色気とは無縁の女弁護士なら問題はなかったのですが。
石原さとみが適役だったような。

でも一番残念に思えたのは、本物のデラ富樫でしたね。
特にあの服装はないでしょう!
伝説の殺し屋と噂される人物にしては、いくら何でも奇々怪々すぎるでしょう。

今回は文句ばかり言ってすみません。

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みつまる。