7月24日通りのクリスマスのレビュー・感想・評価
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クリスマス映画の金字塔
邦画でこんなにお洒落なクリスマスファンタジーが創られていたとは反省しきりの驚きです。ベタといえばベタな既定路線ですがクリスマス位はロマンティック気分にと言う方にはぴったりでしょう。
何より素敵なのはキャスティング、大沢さんと中谷さんが「仁」よりずーっと前(仁は2011、本作は2006年)に共演していたとは不覚にも知りませんでした。脇役のYOUさん、小日向さんはじめ全てのキャスティングが贅沢で素晴らしい。脚本もよく練られていて、悪役ゼロ、狂言回しの外人も絶妙。撮影も素晴らしい、靴の使い方も光ってます、衣装選びのシーンは「恋におちて」のメリルストリープへのオマージュでしょうか、高台の公園のシーンは「ラ・ラランド」かと驚きました。
まさにクリスマス映画の王道、大人の童話、傑作です。
女子版電車男と言うより女子版モテキかな?
自分の高校生時代に過ごした長崎が舞台で
あり、ちょっと感情移入してしまいました。
懐かしさと、若かりし甘酸っぱい思いやりが
リンクして冷静なレビューではない。
正直、今まで中谷美紀は苦手な女優だ。
ちょっとやつれた感が好きになれない。
けれどこの作品は良かった。
彼女の魅力を改めて感じた。
ストーリーはありふれたラブコメなのだが
一昔前にハリウッドでメグライアン辺りが
良く演じていた作品みたいでしたね。
ハッピーエンドと胸が高鳴るラブコメ。
決して新しくなく、傑作でもないが
安心してリラックスで出来る。
世の腐女子(妄想女子)に幸あれ。
ほっこり
うれしくて足元が踊っちゃう部分とか、
ちょっとした浮き沈みの表情とか、
日本人てとても繊細だ!と再認識した。
路面電車に港に、いろいろ行ってみたくなる。。。
途中でシュールな部分も入るけど
恋をするっていいことだ、という気持ちになれた。
佐藤隆太だけ切なかったけど…。
あとYOUがすてきだった!
やっぱり、笑った方が可愛い
映画「7月24日通りのクリスマス」(村上正典監督)から。
以前から気になっていたタイトルの映画。
この日にアツプするぞ・・と決めていた。(汗)
「AV.24 de Julho」 タイトルの「7月24日通り」は、
リスボン(ポルトガル)に実在する通りの名だから。
と言いながら、映画は邦画。大沢たかおさんと中谷美紀さん主演の
ロマンティック・コメディ映画。
気になる一言は、作品中に何度も耳にする台詞
「やっぱり、笑った方が可愛い」
「やっと笑ったね。笑ってる方がずっと可愛い」から。
男にしかわからない感覚かもしれないが、
女性の笑った顔をみると、なぜかこちらも嬉しくなるからだ。
いやいや、女性も同じかもしれない。
ラストシーン近くに、地味でサエないOL役の中谷美紀さんが、
憧れの先輩、大沢たかおさんに告白するシーンがある。
そして顔を見つめてこう呟く。「あなたが笑ってくれれば嬉しい。
あなたが寂しい顔をしていると寂しい」
意味もなく、ヘラヘラ笑ってるな、という人もいるけれど、
私は、意味がなくても、笑っている方が嬉しいし、
「痘痕(あばた)もエクボ」で、悲しい顔も、怒っている顔も
可愛くみえる時もあるだろうけれど、やっぱり笑顔が一番だと思う。
さらに「笑顔」は、脳も刺激するらしい。
口癖にしちゃおうかな。「やっぱり、笑った方が可愛い」(笑)
ちょっと散漫
拙ブログより抜粋で。
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話の流れも大方『電車男』と似た印象。ただ『電車男』は“応援”という一本筋の通ったテーマがあったが、こちらはちょっと散漫な印象で、メルヘン調が一貫してなく、ときにシリアスとなってしまう。
具体的には『電車男』のオタク君はオタクのままで愛される対象となったが、メルヘンちゃんはメルヘンであることが否定されてしまう。現実を突きつけられるのである。
それは結果的には彼女の自立を促すのだが、夢見るラブファンタジー映画としてはこれは失敗、というか、余計な遠回りではないか。
最後には夢のような落としどころを選んでいる以上、徹底してメルヘンで笑い飛ばせば良かったんじゃないかと思えてならない。
とは言いつつ、こういう夢のあるお話は好きなんですけどね。
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