劇場公開日 1987年5月2日

「デヴィッド・リンチの世界。普通じゃ思いつかないような展開」ブルーベルベット kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0デヴィッド・リンチの世界。普通じゃ思いつかないような展開

2018年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ジェフリー(マクラクラン)はウィリアムズ刑事の娘サンディ(ローラ・ダーン)とともに片耳の謎を追うべく、歌手をやってるドロシー・ヴァレンス(ロッセリーニ)を探る。害虫駆除業者を装い部屋に入り鍵を盗むジェフリー。その晩、ドロシーが歌うクラブで彼女の歌を聞き、すかさず彼女のアパートへ忍び込む。ドロシーが戻ってきてクローゼットに隠れていたジェフリー。悪党のフランク(ホッパー)がやってきて、彼女に変態プレイを強要する現場を目撃してしまう。ドロシーは夫ドンと息子が誘拐されている様子がうかがえた。やがて、ジェフリーとドロシーも禁断の関係へ。

 ほとんどジェフリーを通して見たシーンで、通常のサスペンスの描き方と違うところもいい。どうしてそこまで好奇心を持つのかという不自然さもあるが、これがいいところなのだろう。冒頭で、父親が庭の水まきをして倒れるシーンも違和感があって印象的。犬が必死で水を飲もうとしている姿には笑えるし。終盤でドロシーの部屋で刑事の一人が立ったまま死んでるところもシュールだ。

kossy