劇場公開日 2006年8月26日

「騙された」ハイテンション Minaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5騙された

2021年7月29日
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本作の視聴前には余計な情報は入れないほうが良いだろう。例として作品を挙げてもネタバレに繋がってしまう様な映画だからだ。
本作の簡単なあらすじは、試験勉強のために人里離れた友人の家に泊まる事となった主人公だが、その晩無気味な中年男が友人の家族を惨殺し、自身にも魔の手が迫り、恐怖の体験をするというものだ。殺害シーンはこれでもかと言うほど残虐であり、これで観れるか観れないかが別れるポイントになるだろう。
首に棚を挟ませてぶった切ったり、完全に巻き込まれな運転手をチェーンソーで切り刻んだり、シーン1つ1つはスプラッタホラーと思える展開だが、内容はサイコホラーと言った所だろうか。
台詞も少なく、恐怖一本で挑んできた様な作品であるが、台詞が少ないが故の怖さがにじみ出ているのが上手い。なんの説明もなく冒頭でいきなり女性の生首で自慰行為をし、窓から首を投げ捨てる狂人から始まり、家族を惨殺、友人を誘拐・・
と目まぐるしく進んでいき、あまりの衝撃で言葉を失う展開であった。
また、散々怖がらせておいてのまさかのラスト。開いた口が塞がらないとはこの事を言うんだと改めて認識した。本作は間違いなくフレンチホラーを語る上で確実に観ておきたい作品であろう。

Mina