2001年宇宙の旅のレビュー・感想・評価
全217件中、181~200件目を表示
うわぁ…
伝えたいことは、人類は進化し手に入れた文明の利器を使って、一体なにをしたいのか。そこに犠牲が生じることは仕方ないことなのか。人類とは愚かないきものである。的なことかなぁ。
人工知能HAL9000と宇宙飛行士同士の静かで激しい戦いの情景描写がうまく、機械版ホラー映画のような感じだった。(HALの感情のない発言は、人間である宇宙飛行士の気持ちを激しく揺さぶった。)
また、1960年代に作られたとは思えないくらい、未来を素晴らしく予測していた。これは本当にすごい。HAL9000の機能も、人工知能として無理のない動きをしていたので、リアリティがあった。
人工知能HAL9000がメインの映画かと思っていたが、どうやらこれは人類の最初と最後の殺しを描いた映画という意見があり、納得できてしまった。
最初の猿がモノリスから知恵を授かり、はじめて骨を武器として猿を殺した。そして、その骨(殺人の武器)を高く投げ上げるとそれは宇宙船(殺人の武器、つまりHAL9000と宇宙飛行士)にかわった。とにかくこの解説はやばい。
●ある意味、ぶっとんだ芸術作品
圧倒的な映像美と音楽。クラッシックの演奏が重厚感を増す。そうかと思うと、まったくの無音。宇宙への想像力がたくましくなる。さらには、A.I.というか意志を持った人工知能HAL。
2001年は月面旅行もA.I.もここまでにはならなかったけれど、凄まじいまでの未来志向。ただの未来ではなく、手が届きそうな未来ってところが心憎い。
ところどころストーリーにギモンは残るものの、んなものどうでもよくなる。表現の勝利。
ウルトラマンシリーズやゼログラビディ、ドラえもんのタイムマシン・・。わからんけど、数々の名作の原型がここにある気がした。
2001年は過ぎ去ったが…
観るのは3回目ぐらいかな〜
セリフが極端に少ない上に、抽象的なシーンも多い為、テーマを知らなければ
退屈な映画、もしくはトリップ映画としか思えなかっただろうな。
インターステラーが、この作品のオマージュだというのも納得‼︎
自信が無きゃ作れないよ。こんな映画。
人類、地球なんて、宇宙という生命体の一部、細胞でしかない…ということでいいんでしょうか??
約50年前にこんな映画を作ってしまうとは凄すぎる!!
考えるな!感じろ!と言わんばかりの映像と音楽。そして秀逸な画面構成にはただただ感動しました!
キューブリック好きだわぁ〜
爆音映画祭@恵比寿ガーデンシネマにて
初めて劇場で鑑賞した。
難解な終盤の流れ。家で観ていても今ひとつピンとこなかったトコロだが、大音響と大画面で観て、なんかしっくりきたような気が。
以下、私なりの解釈を。。
【ストーリーについて】
まず、この物語は神=創造主の”正体”に対する科学的なアプローチを主題としている。(スピリチャルな切り口は敢えて排している。)
モノリスは究極の人工物(?)であり、コンピュータとか人工知能みたいなものとして登場させている。そして、それは”知性”を宇宙規模で拡く伝播する能力と役割(?)を持つ。
面白いのはこの物語が、あらゆる知性を持つ者(モノリスや人類、コンピュータなど)に対して”人工物”か”自然物”かの境界線を引こうとすること自体、人類の欺瞞ではないか?との問題提起(あるいは前提)を示している点。これは、冒頭のシークエンス「人類の夜明け」で明示されている。
そして2001年(あくまで物語上の、、)が到来。人類は究極の人工知能=HALを生み出す。HALは高い知能を持つが故に、「人間特有だったはずの」ミスを犯す。さらには下されたミッションよりも自己の存続を優先する行動を取るようになる。
裏返せば、人類は創造主(あるいは知性を伝播するもの)として、一歩ステップアップしたということ。
よって、木星付近を浮遊するモノリスはボーマン船長を媒介にして、人類を次なるステップへいざなう。そして結実したのがスターチャイルドだ。
【物語の持つ意味】
この物語が凄いのは、50年近く前に現代のコンピュータ社会の形成や人工知能に対する危惧を予見していただけでなく、更にその先をも視野に入れた問題提起や提言をしていることだと思う。
たぶん、それって以下3点のようなことだと。
1.「自分たちは神の如く、知性や生命を創造できる可能性を秘めている」というポジティブな夢。
2.一方で、「自分たちが創造したものは自ずと自分たちでコントロールできるはず、との考えはトンデモない欺瞞であり、思い上がりだ」という警鐘。なぜなら我々もまた、他者により創造されたモノかも知れないのだから。
3.さらには、「それでも人類は、(自らの知性を高めることによって)そこに挑戦していくべきだ」という後世への提言。
みたいな、、、
【制作の背景】
そして、この作品は(アメリカとしての)国威発揚と次世代のリーダー(とくに科学者や研究者としてのエリート)の発掘・啓蒙を目的とした国策的なプロパガンダ映画でもあると思う。
ゆえに、予算的にも時間的にも莫大な支出にいとめをつけず、完璧なクオリティを要求されたのだろう。特に、CG技術の無い時代、宇宙船のシーンやコンピュータ画面の画像、モノリスなどには莫大なお金と時間を費やしたらしい。
なぜ、わかりやすい説明や解説を劇中に配することをしなかったのか?
(もちろんキューブリックの作家性による面もあるだろうが、)おそらくは、今よりも社会的な影響の強かった(であろう)カソリック界からの批判を避ける為ではなかったのだろうか。
実際に、「2001年〜」を観て科学者を志した人は多いんじゃないだろうか(特に欧米)。もしかしたらビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブス、イーロン・マスクとか、そうだったりして。
商業映画であり、アートであり、米国のプロパガンダであり、人類の知的遺産へ昇華する可能性をも秘めた作品。
そう考えるとますます面白い!!
以上、すべて私の勝手な解釈によるものでした〜(客観的な裏付けはありません。)
問答無用
中学生の時に読んだジョン・レノンの記事に、「2001年宇宙の旅を観ながらLSDをやると最高だ」みたいな事が書かれていたため鑑賞しましたが、意味が分からずもちろんLSDもやっていないので、当時の感想としては、「背伸びしたいけど、全くの意味不明」。
そして、数十年ぶりに再鑑賞。
「美しく青きドナウ」と共に跳ねる地球の完璧な美しさ。キューブリックフィルムの完璧な美しさ。キューブリックのカメラって、いつもこういう構図というのを、改めて発見。
そして、猿であった頃から遡ると、今や神をも超越してしまった人類。一体神以外に、誰が何がどんな風に思い上がった私達人類に忠告することができるのか。
「ミスを犯すのはいつも人間」と言う完璧に作られたコンピューターのHALの忠告は、壮大な宇宙という神からの忠告にも聞こえました。
発展というのは、人類が発明した最も愚かなものなのかもしれません。発展は所詮神には到底及ばず、存在以上の思い上がりを私達にもたらしたのだから。
これがSFか…
ストーリーは終始ゆっくりと進んでいく
序盤はグリップシューズや宇宙食(いまとは異なる形)が出てきて、SF好きには心躍るシーンが続くが、後半はもはやホラーじゃないかと思うほどに怖い展開になっていく。
宇宙と人類、コンピュータと人間
様々なものの対比に怖さを感じた
1968年の映画でありCGは使ってない(?)ので、いまの映画よりリアルだと感じるくらいの映像。
圧倒的な美
この映画はまずもって、見てもストーリーや内容等一切意味わからずに終わります。
元々そういうつもりで作ってるみたいなのでそこは問題ないですし、見てればなんとなくの想像はつくとおもいます。
この映画のすごいところは60年代のものであるということ。
さすがに最新作とは見えないですが、00年代の映画と言われても違和感感じないくらいの映像美があります。
また音楽表現にとんと無頓着な私が感動したくらい、この映画のクラシック音楽を使った表現は感動的かつカッコ良いです。
これほどまでにクラシック音楽をカッコ良く活用できる作品はないと思います。
またモノリスの存在感を示すための演出等、本当に音楽と映像を融合した究極の美を求めた映画と評しても、大袈裟にはならないくらいの傑作です。
今みても
非常に綺麗で、なんかリアルな感じがするんですよね。
動き一つ一つが、ゆっくり動いて飛ばしたりしないんですよ。
だからかな。
映像と音楽は素晴らしい、本当に。
47年前?とは思えない。本当に。
ただ話が少し難解。
もう一回見るかな...原作も...
あ、眠いときに見ると寝られるかもw
映画を見ただけでは意味不明
おそらく映画を見ただけでは、内容が全く分からなくなってる。その時点では☆1つ
小説も読んで意味を理解してから見るのと、この作品がかなり昔に作られた作品とゆーので☆3つ
ただ名作だから見てみよう的な感じで見ると、15分位でギブアップしたくなる…
色々な事を考慮した上での評価です。
個人的に面白いとは思いませんでしたが、かなり深い作品です。
インターステラーはこの作品にかなり影響されてるなと思いました。
自他共に認める映画史上No.1の映画
1968年公開。ということは人類が月へ着陸した1969年よりも前に作られたとは驚き。木星圏までで星5つです。木星圏からのシーンで更にプラス星5つという感じです。最後、スターチャイルドが出てきた時は、雷に打たれ時のような衝撃を受けました。「ベニスに死す」や「バリー・リンドン」が映画が最高の芸術であることを証明してくれましたが、この映画は芸術というジャンルを超えて、宗教的、神の領域にまで達してしまっています。
SF界の金字塔
類人猿から人類、そしてその先へ。
進化し続ける我々が科学の力と共生し、どうなっていくのか。
非常に興味深いのですが、似たような絵面がずっと続くので飽きるというか、言うならば退屈。解説少ないので何が起きてるのか分かりづらい。まぁ、それは私がキューブリックのことをあまり知らない(シャイニング、フルメタルジャケットしか見たことがない)し、クラークが書いた小説版の2001年宇宙の旅を読んでいないので仕方がない。私が悪いですね。
でも、この映画の凄みは視聴者に何だこれは?と思わせた作品であるということだと思います。最近の映画では能動的に映画を観れる作品は少なくなったと言われていますが、これは真逆。色々考えることがあります。今一度、知識を取り入れ見てみたい作品でした。
キューブリックの演出は おぉ!と思う箇所があって映像も素晴らしくこれが1960年代に作られたことを考えてもやはり名作なのでしょう。
オールタイム・カラー映画ナンバーワン
ライブ・シネマ・コンサート「2001年宇宙の旅」inオーチャードホール
生演奏で最高の映画を鑑賞するという何ともまぁ贅沢な体験をさせてもらいましたが、とにかくこの映画の質の高さというものを再確認させられた思い。
1968年の作品、もうそろそろ半世紀たつというのに、いまだこの映画を越えるものが出てきてはいないのではと思ってしまう。
この映画を劇場形式で見るのは初めて。こうして大画面で見ると、今まで見てきた劇場映画とよく比較できるわけで、今年自分は100を超える劇場映画を見てきたけれど、少なくてもこれら映画は「2001年」には太刀打ちできていな。
携帯やパソコンなどネットワークや機器が発達していて、時代も進歩しているように見えるけれども、果たして本当に半世紀前よりも今の世の中は発展しているのであろうかと、懐疑的になる。
古い映画を見て、クラシック音楽を聴くと、なんか全然先達に負けている気がしてならない。
HAL怖すぎ。。。
小さい頃、うっすら見た記憶がトラウマになっていたこの作品。
なんか音楽が怖くてぞっとしていたような……でももう大学生、何も怖いものはないはず。そう思っていられたのもあの不気味なコンピュータが出てくるまでだった。
第一幕は僕たち人類の祖先たちの生活で、縄張り意識や骨角器の使用があり、うーんどこが宇宙なんだろうと感じてたら、いきなり真っ黒の四角形がボーンと出てきて終了。アーム。。
第二幕は、調査員が月に奇妙な磁場を発見し、探査するとまたあの黒いやつがドーン。うーんなんだこれ。。
そして第三幕。もうHALが怖いのなんの。あの囁くような声も全てを見ているかのような赤いランプ(実際、驚異的な観察眼として機能)も簡単に船員を殺していくことも、おそろしや。インターステラーでTARS CASEなどの素敵な思考能力をもったコンピュータを見ていたので余計に戦慄してしまう。
最終幕で一気に引き込まれた。船長が謎の部屋に入るところから、後のシャイニングでもあった「見えないところから何が出てくるのか?」というおそるおそるの好奇心を誘う絶妙なカメラワークはキューブリック監督の味だろう。最後の大きな胎児は僕には新たな星の誕生に思えた。進化の裏には必ず淘汰があり、進化の過程は輪廻する。そんな風にも感じた。
劇中に出てくる細かい機械にも驚いた。比較してばかりだがインターステラーでも重要なキーである宇宙ステーションは現在のものと寸分違わぬ見た目だった。1968年制作であるのに、この正確さ。キューブリック監督は当時NASAに30年先の技術を教えてくれとせがんだという。彼の完璧主義がよくうかがえる。
いろいろ感じるものはあったけれど、初見(幼き日を除く)で全てを理解するには刺激が強すぎた。すこし引いたとこに身を置いてもう一度見たいと思う。
最後に、HALよ、どうか誤解しないでくれ、僕は決して君の判断を疑ったりしていない。君は大事な僕のクルーだからな。
映像美とスケール感
今見ても古くないのがすごい。
これが本当に何十年も前の作品かという驚嘆、未来予知かと思う程の緻密さと、映像の美しさと映像トリック。
ただ脚本はすべてはwikiの説明を見なくては解りませんでした。
なんとなくは解ったけど…。
この映画は説明しすぎてもダメだし、映像がメインなのでちょうど良い按配なのかも。
SF史上最高の不朽の名作!!
難解な映画と言われてますが、それぞれ好きなように感じとって良いのだろう。原作を読んで益々そう感じました。
また公開の年代を考えると映像の美しさは超が付くほど素晴らしいと思います。
大画面で見るべき映画の一つだと思います。
宇宙の旅 心の旅
薄暗い部屋 窓ガラスに滝のような雨がたたき付ける昨日の台風の最中に初観賞。
それはそれは幻想的で私の脳を覚醒させてくれたような・・でも途中で心地よい眠りにも落ちてしまうという(笑)
「美しき青きドナウ」や壮大なオーケストラの音響と圧倒的な映像美に、ストーリーの難解さはあえて分からなくてもいいのだと自然に思わせてくれました。
SF作品はあまり馴染みがなかったですが、これは感性を刺激させてくれる芸術作品とも思えて。きっとまた観たくなるかなと思います。
これぞSF
相変わらずキューブリックの作品は難解でした。
特にこれはww
まず世界観が最高。68年につくられたと思えないくらいすごい特撮技術。
セットや小道具一つ一つが美しく、それでいて理にかなっている。
キューブリックは未来予知できるのかな?って思いましたwwwipadとかsiri(のようなもの)とかでてきますwww
また、無駄なセリフや音楽を削ることにより景色や役者の息などで、そのシーンを語らせていてすごかった。
凡人の僕からはただただ『すごい』というワードしか出てきませんww
大変素晴らしいのですが難解で、とても疲れちゃう映画です
全217件中、181~200件目を表示