劇場公開日 1996年1月27日

「Oh God」セブン Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5Oh God

2017年9月17日
iPhoneアプリから投稿

クライムサスペンスの傑作。後味の悪さ、救いようのなさに嫌悪する。凄いが、あまり見返したくならない。それも作り手の強烈なメッセージ。罪に無関心であることの罪。罪と闘わないからこの世は罪で溢れる。このような猟奇的なアプローチでは雄弁ではないが、引っかき傷のように残る。
あれから20年以上経っている。ブラットピットの私心を忍し殺しながらも最後に決意したときの顔は忘れもしない。ケビンスペイシーの抑揚の抑えた舐めるような語り口、圧倒的な不気味さ。モーガンフリーマンはバランスを取りながらストーリー全体を支配する。脚本、演技、演出とどれをとっても比類のない完成度をほこる。

Kj