タイタス : 新作映画評論

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タイタス

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タイタス

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11月25日より、みゆき座ほかにてロードショー

「ライオンキング」の演出家が放つ異色シェイクスピア劇

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監督のジュリー・テイモアは舞台の「ライオンキング」の演出を手掛け、これが映画デビューだという。なるほど時空を操る演出、大仰な舞台装置、絢爛豪華なコスチュームなどは、その舞台色が極めて強い。つまり彼女 (そう、女流監督なのだ!)、自分のフィールドで勝負をしようとしているのだ。これは賢い選択だった。時空が入り乱れようと決して混乱することはなく、ロケとセットの使い分けも巧み。時代の交錯する衣装や美術も確固たる美意識で貫かれ、アートのような美しささえ醸し出している。愛情と憎悪、血と肉と涙がふんだんに盛り込まれた悲劇をそのまま描くのではなく、ブラックなピカレスク・ドラマとして見せたところも上手い。相当にエグい物語が口当たりのいいそれに変わっているのだ。

美術にフェデリコ・フェリーニ作品のダンテ・フェレッティを起用しているところを見ると、おそらく彼女の目指した世界は、そのフェリーニだったのだと思う。確かに、かなりがんばってはいるのだが、決定的な差を無視するわけにはいかない。頽廃、これがこの映画からは漂ってこないのだ。ま、それを米国人で、しかもまだ48歳の女性に求めるのは酷というものだけど。

(渡辺麻紀)

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ABOUT THE MOVIE

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  • タイタス
  • 古代ローマの武将タイタスは、宿敵ゴート族を滅ぼし女王タモラを連れローマへ凱旋、この戦で死んだ自分の息子を慰めるために彼女の長男を生け贄に処した。愛する息子を奪われて深い悲しみに暮れ、タイタス一族を滅ぼす機会を密かに狙うタモラ。やがてタモラの愛人の筋書き通り、息子を殺され娘までも陵辱されたタイタスは、悲しみと怒りと狂気を胸にたぎらせ復讐を開始する。
  • 原題:
    Titus
    監督・脚本・製作:
    ジュリー・テイモア
    出演:
    アンソニー・ホプキンスジェシカ・ラングジョナサン・リス=マイヤーズ
    製作国:
    1999年アメリカ映画
    上映時間:
    2時間42分
    配給:
    ギャガ/ヒューマックス共同
  • オフィシャルサイト

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