スミス都へ行くのレビュー・感想・評価
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もっともフランク・キャプラ監督らしい名作‼️
「オペラ・ハット」と並んでフランク・キャプラ監督が人間の善意の素晴らしさを描いた理想主義映画の最高作の一本ですね‼️ある州の権力者たちが、操り人形としてボーイスカウト団長のスミスを政治家に仕立て上げるが、理想と正義の男スミスは、権力者たちの不正を暴くため、議会で大演説をする・・・‼️この映画史に残る24時間ぶっ続けの演説シーンがスゴい‼️キャプラ監督の話術の頂点とも言える素晴らしい演出‼️ジェームズ・スチュワートの生涯最高の名演‼️ボロボロになっても演説を続けるスミスの姿にはホント心を打たれます‼️女秘書を演じるジーン・アーサーもホントに魅力的‼️初見以来、何十回観たか分からない映画‼️現代の政治家の皆さんたちに是非観てもらいたいですね‼️
圧倒的なわかり易さ 圧倒的な面白さ
絶対安全牌キャプラ先生第一の傑作の誉れが高い傑作です。
テンポ高速、ストーリーのメリハリ、エピソードのバラエティーも抜群、何より善悪の区別がハッキリし過ぎて小気味よ過ぎます。
スチュアート先輩の本国での圧倒的な人気と信頼感は日本では想像を超えているようですが、本人曰く尊敬する監督はキャプラとヒッチ、とのこと。
確かに二人共に先輩の長所を最高次元まで押し上げますね。
おもしろかった
NHK教育テレビで日曜夜9時から放送していた「名画劇場」で鑑賞。
主役が若き日のジェームズスチュワートだったとは、このサイトで初めて知った。
アメリカの「草の根民主主義」の理解に役立つ。
驚くべきは本作は日本では昭和16年12月7日迄劇場公開されていたことだ。
日米開戦を決めた指導者達は、おそらく本作を観てないだろうが、もし見ていたら、開戦に慎重になったのではと思う。
選挙前になったら必立候補者が観れるようにしてほしい
と思ってしまうほど素朴で国民のためになることをしたいと真っ直ぐに考えている人間が不正だらけの政治家の渦の中で戦う話だった。秘書の女性が上手にスミスに助言して頼りになってカッコよかった。声にもたまに少し掠れるような高い声が魅力があって好きになった。
議長が初めから最後まで中立なのがとても好感もててよかった。それぞれが自分の役割を一生懸命果たしている感じがした。
スミスが偏向報道する記者地を殴りに行くところリアルであったら大変なことになるけど好きなシーン
信念を貫くドン・キホーテに乾杯。
内容は、とある田舎に住む正直な青年がひょんな事から上院議員となり、アメリカ合衆国の国会の中で繰り広げられる陰惨な足の引っ張り合いと汚職に立ち向かう物語。好きな言葉は『この国では記念碑だけが口先の如く言われている!』国会演説で聞かれる言葉は諦観を感じ残念な思いが伝わってきます。『そんな馬鹿な人達がこの世界を造った』皆が理想を望みながらも時間と共に勇気が磨耗し挫折する思いに一石を投じる言葉。好きな場面は、議長が長い演説の途中で笑い顔をスミスに投げかける所。希望として応援したい📣気持ちの表れが主人公スミスの力になった事を思うと元気になれます。みんなの初志を思い出して立ち返るシーンは見ものです。これが当時アメリカ🇺🇸の自由と平等と民主主義に対する希望なんだと感じると参考になります。ベスト&ブライテスト思想はこの映画の後30年後に裏切られる事になりますが。。。色々と考えさせられ嘘でも元気を与えてくれる映画の痛いほどの思想は感慨深かったです。
社会(公民)の勉強に
フィリバスターという政治手法によって、相手の良心を呼び覚まし、不正を暴くことに成功するポロティカルラブコメ。
弱気になった主人公を叱咤激励し、知恵をつけて、全面的にバックアップする秘書さんがとても頼もしかった。
最近観た昔の名作
見逃していた名作と言われている作品の一つ。やはり傑作だった。珍しく、同じ日に2回見てしまったが、何度も見てみたい映画だ。特に自分が落ち込んだ時に。
どうも自分はこういう正義のために闘う人を描いた物語には弱いんだな。
最後は十中八九ハッピーエンドになるとわかっていても、(倒れる直前の)彼の演説は感動する。とどめの故郷からの彼を非難する電報を見たときの彼の落胆ぶりと、その様子を見た秘書のクラリッサ・サンダースが「やめて」と泣いたときはこちらも泣けlてしまった。結局、彼を陥れた張本人(ペイン)が自分が不正を働いたと真実を話すのだが、ひねりやどんでん返しのない、やや安直すぎる結末だが、それが自然に納得できるのは、スミスのペインに対する演説が実に説得力のある、いわば迫真の演技だったためでもあろう。
主人公はスミスだが、彼と同じくらい重要な人物だったのがサンダースで、最初はそうでもなかったが、次第にいい女性だなと感じでくる(顔も内面も)。彼女がいなかったら、彼は戦わずして故郷に帰ってたであろう。最初の方で、彼女のおかげで、アメリカで法案が国会で成立される手順がよくわかった(今も同じかどうかはわからないが)。それに演技もうまい。特に表情だけで彼女が今何を感じているかがはっきりとわかるところが素晴らしい。
一つ不満を挙げるとすれば、最後のペインの発言でスミスが正しかったと証明されるが、スミスが過労で失神したまますぐにエンドロールになってしまうこと。もうちょっと引き伸ばして、余韻を楽しませて欲しかった。例えば、スミスがサンダースにプロポースするとか・・・
※印象に残ったセリフ
(スミスがサンダースに言った、元は彼の父の教え)
周りにある驚異を見落とすな。木も石も星もすべて自然の驚異に満ちている。暗いトンネルから光の中に出ると感動するね。いつもその感動を抱いて生きていくんだよ。
メディアを自在に扱える巨悪と民主的法律と女性秘書を頼りに闘う新米議員を描く米国映画の王道
闘う相手エドワード・アーノルド演ずるジム・テイラーの悪玉としてのスケールがなかなか凄い。ダム建設がらみの巨額の不正のみならず、州知事は勿論、次期大統領候補の地元上院議員、殆どの上院議員も味方につけ、偽証も自在で犯罪を捏造して主人公ジェムズ・スチュアートを責め立てる。あらゆる新聞も、地元市民の民意も、全て金と人脈の力で、主人公を潰す方向で動かす。悪として凄みとリアリティがあり、もしかしてこれ、実在モデルが有るのか。
その巨悪を前にして、一度は故郷に逃げ帰ろうとした見るからに頼りない主人公が、ベテラン女性秘書ジーンアーサーにリンカーン銅像の前で説得され、闘う決意を示す。ヒーロー然としていないところが実に上手く、まさにアメリカの理想的な個と個の姿。
秘書に教えられたフィリバスターの上院規則により24時間の演説を実施し、ぶっ倒れる
ジェムズ・スチュアート、及びただ一人応援するかの見える議長の姿勢は、米国民主主義の奥の深さを体現か。最後でも結局、上院議員の多くを味方にすることはできなかったが、傍聴者及び議事進行を援助する少年たちを味方につけ、地元上院議員に残っていた良心には訴えられ証言を引き出せ、辛うじて勝利。
殆ど負け戦であったところは、現実味が有り、骨太く上手いストーリー展開に思えた。米国民主主義を貫くには、それを称えるだけではダメで、個人個人の命懸けの闘いがいることを、分かりやすく示したエンタテインメントでもある作品で、これを産み出すフランク・キャプラ等の作り手の方々に痛く敬意を覚えた。
一生懸命さや真面目さで世界を変えられるかもと思える映画
この映画を見ると一生懸命さや真面目さで世界を変えられるかもしれないと思う。
金と権力と策謀が渦巻くワシントン。
「騙された方が悪い」とうそぶく、やり手の政治家たち。
スチュワートは問う。
「なんでだますの?」「一生懸命はだめなの?」と。
ただただ、まっすぐ前を見るスチュワートの前に、上院まで上り詰めたやり手の政治家たちが思う。
自分たちが何のために政治家になったか。そもそも何がしたかったか。
カメラワークも殆どなく、上映時間の80%方はずっと演壇を写すだけ。それなのに一時も目が離せない。
壮大なセットもなく、美しい豪華女優がでるわけでもない。ずーっと演壇を見続ける不思議な映画と言えば不思議な映画。
でもどんな、ハリウッド大作より、忘れ得ぬ思いが残る映画。
しかし、タイトルの邦訳はひどい
作品のせいではないので減点せず。
今の時代に共感は難しい
腐敗した政治家に立ち向かうアメリカの理想を信じる若者という単純化した構図が痛快に思える時代もあったのだろう。
アメリカのいまの状況が状況だけに、これを美しいストーリーとして見ることは出来なかった。
学校で見せるべき
スミス都へ行く
ただもう感動です
その言葉しか有りません
このような素晴らしい映画を観ることができたこと幸せです
スレ切った現代ではこの映画を
何を青臭いと初めの頃のクラリッサと同じ感覚で切って捨てる人もあると思いますが、それでもなお感動を人に与える力は何十年もの歴史の流れても風雪に耐えうるあの白亜の議事堂のようにいささかも揺るぎはしません
本作品を撮ったキャプラ監督の技量に感服するばかり
本当に偉大です
悪役の名前がテイラ
テイラーメイドなのさの台詞を使うため?
思わずニヤリとなりました
腐敗しない権力を
国会議員や大臣の資質は、発言や行動に問題があったときに問われるが、普段、国会議員としての活動が少なく、議員の顔や氏名が世間に浸透していないのも資質を欠く証拠ではないか。政府が多くの法案を提出する日本に対して、米では議員立法も多いらしい。法律が多すぎても困るが、日本を向上させる案を多数持っていなければ、誰がなっても何も変わらない。
フランク・キャプラの名人技的な見せかた
若いジェームズ・ステュアートの未熟な演技も上手くハマり、フランク・キャプラの名人技的な見せかたに引き込まれるが・・・。
後半の陰謀論的超展開についていけず。
いつの時代も世の中をこの映画のように解釈してしまう人はいるのだろう。
50点
現在の日本の政治家たちへ
『スミス都へ行く』が政治家の映画だとは思わなかった。純粋な人物が周囲の助けも得て、巨悪に立ち向かう議会映画である。最後の最後にペインの良心が戻る所が大事だった所である。慣れてしまった人達をこそ動かせる事。または慣れてしまっている人達が気づく事。そうして動く。直近で思い出すのは、山本太郎議員が安倍晋三総理たちに立ち向かったような時を思い出したが、この映画と違うのは、安倍晋三総理たちは、変わらなかったと言う事であり、東日本大震災の経験後でさえ、日本はトップダウンで変わる事が出来なかった。こういう風に書くと反自民かと単純に思われてしまうような所こそが、頭が固着してしまった人達ばかりの日本という訳なのだ。そんな意図では無い。そんな人は与党だろうが野党だろうが、政治活動家だろうが蔓延した。昭和14年当時にアメリカが悩んでこのような映画が出来ていたのだから。それから別のこの国で随分月日が経過した
間違いなく名画
これ以上ないくらいにいい映画。終わりのスッキリ感がまたいい。本音は少し名残惜しいけど。政治はいつもこうだったのかと思うと、むしろ後退しているなあと思う。最も観るべき人に観られていない。
100年前の感性が理解できる人向け
棚ぼたで議員になったスミスと、悪の親玉テイラーと、
その間で揺れ動くペイン議員の3人を軸に
アメリカの正義と、困難に立ち向かい続ける勇気を描いた映画。なのだが…
今までなんの努力もしてこなかったスミスが、
怠惰をむさぼってきた人生の中でたった24時間だけ我慢して、
どこから湧いてきたのかもわからない白々しいアメリカの理想論をぶち上げただけで、
全国民がその努力を褒めたたえ、感動して涙する。
共感…できない。
せめてテイラーとの攻防自体に面白みがあれば楽しめたろうが、
駆け引きもないただの我慢比べだし。
しかも、負けたところで元の生活に戻るだけというノーリスクの戦いである…。
これだけアメリカ万歳な内容ならアカデミー賞レースは賑わすだろうが、
民主主義や正義を主張すること自体に価値のあった頃の映画として歴史的な意義や
普遍性はあっても、そこを考慮しないとすると、ただただアメリカの理想論、アメリカの良心を
ゴリ押しするだけの内容である。
前半は退屈だったが、後半は一転して盛り上がった
総合:65点
ストーリー: 65
キャスト: 70
演出: 65
ビジュアル: 60
音楽: 65
理想に燃える世間知らずが堂々と正面から不正を暴いていく、昔ながらの勧善懲悪映画。だが前半はワシントンにのぼせ上った田舎者丸出しの主人公のおのぼりさんぶりに、なんとものんびりとしていて退屈してしまった。
後半からは一転して緊迫してくる。邪魔者を排除するためにあの手この手で追いつめてくる敵と、一度は心が折れかけながらも崖っぷちからの反撃を試みる主人公が出現して、がぜん緊迫感が増して盛り上がってきた。こういう昔ながらのお約束映画は、今となっては単純すぎて時代を感じてしまったのも偽らざる本音。物語も青臭い。しかし前半とうってかわって生まれ変わったように議会で孤軍奮闘しながらも強引に不正と戦う姿に、主人公の青臭いけれども英雄的な資質とアメリカの良心が見て取れたので良しとしよう。
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