誰も知らないのレビュー・感想・評価
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無題
お涙頂戴でもなく衝撃もなく、淡々と生活が進んでいくので安心した
途中でドキュメンタリーのようにも見えた
ただこの短い時間では、実際に彼らが体験した長い長い時間を感じるのはやはり難しかった
母親をあまり悪く描いていないが、それでも子供たちの表情とかで怒りが浮かんでくる
なぜ誰も助けてやれなかったんだろう
それは誰も知らなかったから
アキラは何度も何度も商店街を行き来した
人ごみの中を歩いて行った
その中で一人でも彼の現状を知っていたら必ず手を差し伸べていたと思う
それをこのタイトルは暗示してるのかなと思った
アキラ役の柳楽くんがとにかく凄くて
自然体で、凄く大人っぽくて、目つきも子供のものじゃない
兄弟の親しい感じも違和感なくてすごいなあと
是枝監督にはこういうテーマに向き合った作品を派手な役者を使わずに撮って欲しい
物語の内容がどうというよりも、その表現の仕方に圧倒されてしまった。...
物語の内容がどうというよりも、その表現の仕方に圧倒されてしまった。シーンが静かに静かに積み重ねられ、登場人物もあまり喋らない。なのに、人物たちの思いが伝わってくる。なんだか小説みたいだった。
凄まじい状況を描いているにもかかわらず、決して劇的ではない。劇的に描くことも出来るのに、そうしない。淡々と日々を描くことで、我々観客の心にじわじわと迫り来るものを感じさせる。恐怖、絶望、そして終極。
こんな時、大人の考えることできることなんて、全く彼らの役には立てないんだな、と思った。だから、彼らは誰にも知らせず、あのままの生活を守り続けたんだと思う。
柳楽優弥の魅力的
柳楽優弥主演。
ストーリーはとても、ショッキングです。
演技している、本人たちはきちんと内容を把握できてるのかと不安になるぐらい、みんな幼いです。
子どもに観せたいけど、観せたくない
セリフはアドリブらしいです。
何度でも観れるし観たいと思う
1988年に実際に起こった事件をモチーフにした作品
父親がみんな違う4人兄弟は,大好きな母親に見捨てられる
この子達はみんな,出生届が出されていないため学校に行けず
アパートの大家に長男以下の幼い兄弟の存在が知られると
追い出されてしまうため,ひたすら隠れて暮らす
実際に事件が発覚した時の事情調査で,このアパートの住人は子供たちの存在にまったく気がついていなかったという
この子たちは法的にも,社会的にも存在していなかった
この子たちのことを『誰も知らない』
柳楽優弥が賞をとったのはすごく納得ができる
けどほかの子たちの演技も柳楽くんと何ら変わらないんだよ
とっても自然
だから何度でも観れるし観たいと思う
是枝監督!
特別手の込んだ映画をというわけではなかったけど、頑張って生きる姿が強くなめらかに描かれていて見やすかったし、感動しました。
キャストはところどころに有名な方が組み込まれてました。遠藤憲一さん、平泉成さん、加瀬亮さんなど…。
そんな中、柳楽優弥さんは負けてなかった。
かっこよかったし、強かった。
あこがれるな…
@crimson
最初から最後まで重い
親に捨てられて子どもだけで生活していく日々を延々と描いた映画。
約束された悲劇をずっと眺め続ける苦しさ。重すぎます。
正直言って重すぎて面白くはないが、良い演技をする人が多く引き込まれる。
育児放棄に警鐘を鳴らす意義深い映画だと思う。
しかしバイトの人も、女子高生も、大家も、その他もろもろ
あんな状況の少年達を通報しないのは、優しさでもなんでもない。
金があろうがなかろうが、小学生が保護者の監護なしで
いっぱしの大人になれる可能性などゼロに等しい。
映画のための演出だと信じたい。
ところで、この映画を観て、誰も悪くない、という意見がネット上で
割りと普通に主張されている。
そういう意識が変わらない限り、悲劇は減らないと思う。
重苦しすぎる。
こんなに重々しい映画はダンサーインザダークとこの作品しかたった今は思いつかない。
映画として見てるだけなのに心が苦しくて苦しくて重くてどうしようもなくなった。
YOUの演技が物悲しさを引き立てていた。
こんな、悲しい事件、くそ。
ネグレクトを受けたことのある人なら分かる。こんな、悲しいこと、あっちゃいけない。
酷過ぎた。
まさかの妹の死。
オープニングと繋がったときの虚しさ。
よく、できた映画と思う。
柳楽優弥くんの演技とか、本当にすごいと思いました。
他の子役さんもリアルでした。
すごい作品だった。
悲しい事件でした。実話らしい。 子供らの演技?と子供目線がわかって...
悲しい事件でした。実話らしい。
子供らの演技?と子供目線がわかってないと伝わらない内容だったので、そのへん上手でした。入り込み過ぎてヒヤヒヤしました。なんか他人と思えない。
苦しい
柳楽優弥がすごすぎる。セリフは少ないけど、表情が何ともいえず心情を読みたくなる。引き込まれるし、なんて魅力的なんだろうかと。
他のキャストもすごい。もうそこにいるかのような、生々しい家族の姿。
圧巻です。
最後まで目が離せなくて苦しかった、、
主人公扮する柳楽くんが家族を必死に守っていく姿が痛々しい。
何が最善なのか、まだまだ発達過程にある子どもたちに、周囲の大人たちはどうするべきだったか?
柳楽くんと是枝監督の、すっかりファンになってしまった。
誰もが知るべき
半ドキュメンタリー的な作品作りをすることで知られる是枝監督。彼の真骨頂を見たような気がした。セリフではなく画面からビシビシ迫ってくる、捨てられた子供たちのリアル。水道が止められて公園に水を汲みに行くシーンはなんら後進国の子供たちと変わりがない。「格差社会」が流行語大賞上位にランクインしたのは2006年。この作品は2004年公開。是枝監督の慧眼にも驚かされた。いや、この作品のせいで皆が考える機会を持ったのかな。僕もその一人です。やられました。
少年少女っておそらく
少年少女っておそらくこんな感じなんだろうなと思った。
これほどまでに清々しく子供たちの持つ残酷性を描いた作品も他に見ない。
本当に清々しい。そしてこの清々しさは同時に日本映画が持っていたすがすがしさだ。
ワンカットワンカットにその日本映画のエキスというか雰囲気が入っている。それは、70年代にも50年代にも感じられる日本映画独特の空気感である。
そしてこの子供たちの世界はどの時代にもある子供の世界だ。
火垂るの墓にも出てくるこの感じ。
いかなる困難な場所でも子供たちはいつでも子供らしいのだというこの映画の基本は、まったく崩れるものではない。
時代は限られた時代を切り取ったものなのかもしれないが、この映画自体はものすごく普遍的な映画に仕上がっている。
ドライヴにも出てくるようなこの映画の雰囲気は、とても日本じみている。
是枝監督の映画は何本か見ているがその中でも秀逸。
大満足だ。
子供達の成長とともに。
実話(巣鴨子供置き去り事件)を参考にした映画。
結構メローなストーリー展開で、人によっては若干眠くなるかも。
子供達の何気ない会話も、何だか一つ一つ意味があるような無いような。
私が小さい時にも、きっとこんな話してたな〜。
同じことを考えて、同じような会話をして、同じ時間を費やして、
今こうやって何不自由なく生活出来ている私と、この子達は何が違ったんだろう?
映画の撮影に一年を費やしたらしい。
実際のストーリーも一年の話。
映画の中の子供達全員の身長も伸び、髪も伸び、声まで変わり、成長しているのが見えます。
そこはとってもほほえましいです。
柳楽優弥の横顔が心に残る
是枝裕和監督のこの作品を観て、まっさきに連想したのはダンテス兄弟の作品。妙に話しを大きくすることなく、あくまで母子家庭の生活、そして母親に見捨てられる子供たちの姿を描いています。淡々としたタッチで子供たちの日常を描き、そこに作り手の意見を混ぜないことによって、作品全体が力を帯び、放射状に社会テーマが浮かび上がるのです。
社会派作品の作り方を教えてもらったような気分。横顔にすでに年に似合わぬ雰囲気をかもし出してる柳楽優弥くんには是非、本物の俳優になってほしいですね。
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