劇場公開日 2006年7月15日

「これほどひどいとは」日本沈没 かみぃさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0これほどひどいとは

2010年1月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

自ブログより抜粋で。
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 前作が大ヒットした当時は物心つく前なので知らない。けど、小松左京大先生の原作にははまった口。そんな自分から一言「ふざけんな(怒)」。
 世間の評判が芳しくないことは知っていた。クライマックスが天地がひっくり返るほどの改悪されていることも前情報で知っていた。しかしこれほどひどいとは。

(中略)

 目の前で起こっていることをいちいち字幕で説明するのが説明過剰でうっとうしい。映画なんだから文字で説明すんなよと思う。
 一方で悲壮感を煽るために、ことあるごとに子供の姿を絡めるのが安易で白々しい。特撮の派手さとは裏腹に演出的にはすべてが幼稚なのよ。

 日本の国宝を国外に持ち出す首相代行を悪役としか描いていないところも、この監督&脚本家は原作の心をまるで汲み取っていないんだと怒り心頭。
 この原作は、日本沈没という絶対的に回避不可能な絶望の淵で日本人はどういう行動をとるかを紡いだ、SFの器を借りたシミュレーション群像物語だったはずなのに、派手な特撮で飾り立てたハリウッド産のパニック映画の安っぽいパクリ映画でしかない。こんな内容だったら最初からこの傑作SF小説を原作としないでいい。

かみぃ
リュールさんのコメント
2021年11月30日

ありがとうございます‼️原作本を読みます

リュール