キューティーハニー : 新作映画評論

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キューティーハニー

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キューティーハニー

キューティーハニー

渋谷東急ほか全国松竹・東急系にて公開中

贋者であることの自由を満喫しつつ参加するゲーム

画像(C)2003 キューティーハニー製作委員会
(C)1973 永井豪ダイナミック企画

この手の作品が現われるとオリジナルを知る人が、原作を間違って解釈している……といった原理主義的な批判を展開しがちで、この作品についてもそうだろう。でも、そもそも永井豪原作がマンガ版とTVアニメ版のほぼ同時進行だったのだから、すでにオリジナルから分裂があったというべきだ。そんなわけで、オリジナルを知らない人に――知っている人には極力それを忘れてもらって――この作品がどう映るかが問題で、ただただポップで爽快な映画を作ろうとした監督の意図が成功していると僕には感じられた。

「男をリードする女の子」に憧れていたと素直に告白する庵野秀明は、“オタク”としてこの映画を撮ったのではなく、ここでの彼は明快にプロの映画作家である(たぶん「キル・ビル Vol.1」の監督以上に)。むしろ、この作品を――とりわけオリジナルとの比較で――否定してしまう人の方こそ“オタク”ではないか?

オリジナルの呪縛から逃れる軽やかさや、贋者であることの自由を気がねなく満喫しつつゲームに参加する勇気や知恵とユーモア……それらがポップであるための条件だ。自分でも少し意外なのだが、実写版「キューティーハニー」というゲームの魅惑に、僕のハートは約90分間釘づけにされてしまった。

(北小路隆志)

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ABOUT THE MOVIE

  • キューティーハニー 画像 [拡大画像]
  • キューティーハニー
  • アニメにもなった永井豪の同名人気コミックを「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督が実写映画化。普段は明るくドジな派遣OL如月ハニーは、天才科学者如月博士が作った無敵のパワーを持つアンドロイド。ハニーのパワーの秘密を狙う秘密結社パンサークローが、如月博士の後継者、宇津木博士を誘拐、ハニーは悪に立ち向かう。特撮監督は「ガメラ1」、「ガメラ3」の神谷誠、特殊メイクは「ガメラ」や「さくや妖怪伝」の原田智生。
  • 監督:
    庵野秀明
    撮影:
    松島考助
    共同脚本:
    庵野秀明
    共同脚本:
    高橋留美
    出演:
    佐藤江梨子市川実日子及川光博
    製作国:
    2004年日本映画
    上映時間:
    1時間33分
    配給:
    ワーナー・ブラザース映画
  • オフィシャルサイト

(C)2003 キューティーハニー製作委員会
(C)1973 永井豪ダイナミック企画

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