キング・アーサー : 新作映画評論

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映画

キング・アーサー

劇場公開日 2004年7月24日
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キング・アーサー 7月24日より丸の内プラゼールほか全国松竹・東急系にてロードショー

ブラッカイマーに深みのある歴史ドラマは無理なのか?

世紀末あたりから続く、神話や史劇ブームの真打ちを目指して史上最大の伝説に手を染めたわけだろう、お祭り男ブラッカイマーとしては。ファンタジー色を配し、イングランド伝説らしく英国俳優で固め、ヒーロー誕生までをリアルに描き出そうという戦略はいい。まるで過去の自作を否定するかのように、騎士たちは内省的だし、自由を奪われた庶民をないがしろにしない「グラディエーター」の脚本家による視点や、絶望的な時代の苦悩を描こうという志も、徹底的に汚した衣裳とメイク(キーラ・ナイトレイの土着ゲリラ姿!)もOKだ。

敗因は、ポスト=マイケル・ベイともいえるアントワン・フークアの起用。快楽的映像を禁じ手にしたのか、せっかくの巨大セットを前に画の魅力が乏しすぎる。彼にとってドラマ描写とは、バストショットやアップを多用してセリフを延々と言わせることなのか。そして肝心の決戦場面では、ハリウッド的バトルが中途半端に顔を出す演出的アンバランス。所詮、このコンビで深みのある歴史ドラマに挑むことに無理があったのでは、というそしりを免れないビデオストレート作品並みの出来になってしまった。「パール・ハーバー」の戦犯を本国では問われなかったが、西洋が誇るこの物語での敗北は、ブラッカイマーにとって大きな痛手になるのではないか。

清水節

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(C)2004 TOUCHSTONE PICTURES & JERRY BRUCKHEIMER FILMS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

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