「70年代は作りが超丁寧」エクソシスト ディレクターズ・カット版 NWFchamp1973さんの映画レビュー(感想・評価)

5.070年代は作りが超丁寧

2023年9月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

終活のため午前10時の映画祭鑑賞。

出だしのイラク発掘現場も怪しい感満載。
リーガンが徐々におかしくなっていくのと
カラス神父がオカンの死でトラウマになるのが
並行して映し出され
当時の最新病院機器での検査風景(現代はもっと痛くないよね)
が入り込んでくる。

で、いよいよ悪魔的所業開始。
バックドロップしながら階段を下ったり
クビが回るし、おしっこ漏らすし、ゲロ吐くし
リーガンのオカンをひっぱたくし
(このシーン迫力出すためにピアノ線をエレンバースティンに
 くくりつけ、監督のフリードキンは操演者に死ぬ気で
 あの女を引っ張れ、と指示。
 絶叫とその後の痛そうな芝居はマジだったわけです)
そういったショッキングな描写と対照的に
医者に卑猥な言葉を浴びせる
カラス神父オカンの病院行きと死
謎を呼ぶ殺人事件
などは具体的表現を避けセリフだけで終わらせメリハリをつける。

ここまであらためて観ても息をつく暇がなく
メリン神父登場は残り試合30分(ここまで100分かかった)
悪魔付きリーガンのアップだけでいよいよ決戦!を盛り上げる。

テーマ曲チューブラーベルズはこれぞ映画のテーマ曲
といえる決定版。(映画のためのオリジナルではないが)
ディレクターカット版は2000年にも見たが
初回上映1973年からちょうど50年
拙も年をとったもんです。
100点
京都シネマ 20230925

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NWFchamp1973