劇場公開日 2024年2月9日

「過去(作)があるから現在がある」同感 時が交差する初恋 imaxmaxさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0過去(作)があるから現在がある

2024年3月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

オリジナルの「リメンバー・ミー(2000)」は大好きな映画。しかし現在配信がない。DVDもちょっと困難。でもわが家にはDVDがある。久しぶりにオリジナルを鑑賞して今作を観ました。やっぱりオリジナルを超えられない。オリジナルと比較し、オリジナル多めのレビューになるとおもいます。

◯オリジナルは1979年と2000年の話で、1979年はまだ軍事政権下で学生運動もあり、時代の差を認識しやすい。
◯2000年の彼に付きまとう明るい女性がとてもいいアクセントになっている。
◯最初の約束の時計台で1979年は建設中だった。よりインパクトがある。
◯時空を超えた通信だと、抜けた電源で確信する。
◯真実を知ってしまってもタイムパラドックスを起こさない為に何も行動を起こせない。これは女性の方がより切なく印象に残る。
◯全てを決断した後、日本版リメイクの「時の香り」に通じる描写があり、そして両手を広げて舞う雪のシーンが美しい。
◯2000年の現在 大学教授になっている彼女に会いに行くが、少し離れた場所から、でも二人とも「その人」だと確信する。しかし、会話もせずそのまますれ違う。
◯2000年の付きまとっていた彼女も、ようやく彼が振り向いてくれて上手くいく予感がする。

オリジナルの内容のみになってしまいました。全編ピアノや弦楽で盛り上げてくれるが、リメイクは何度か急に大きな音楽で雰囲気を乱されてしまう。
オリジナルはより「ベタ」で今ドキではないのかな。今作だけの印象だとまた違うかもしれない。でも今作でも私、最後は涙が出てしまった。

今作は亀の存在は良かったな。小さな亀が時を経て大きく育っている。現代の彼女に渡った理由。彼がとても可愛がっていた亀が偶然彼女の手に渡ってしまう。ここで彼は決して一緒になれない彼女に亀を託して、ずっと気持ちの繋がりを感じることと思う。

imaxmax