「ボレロ」の映画評論検索結果

検索結果3件

ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家 : 映画評論・批評

「愛と哀しみの」(1981)で、フランシス・レイと分業で音楽を依頼したクロード・ルルーシュは、罵られた後のルグランの謝罪にはいつも魅せられたという。 続きを読む

2025年9月16日

パリのちいさなオーケストラ : 映画評論・批評

史実に基づいて名曲誕生の秘密に迫る「 永遠の旋律」(2024)のアンヌ・フォンテーヌ監督は、天才作曲家ラヴェルの創作に苦悩し葛藤する日々をストイックに描いた。 ... 「 永遠の旋律」から数日後に「パリのちいさなオーケストラ」を観た。原題はイタリア語で「愉快にさせる」を意味する「Divertimento(ディヴェルティメント)」。 ... 「パリのちいさなオーケストラ」はラヴェルの「」で始まり「」で結ばれる。女性監督による「 永遠の旋律」同様、自分だけの"音楽"を希求する描写で惹きつける作品だ。 ... 幼き日、両親が見つめるテレビからラヴェルの「」が流れてきた。父の膝に腰掛けて耳を傾けていた少女の手が音の波長に合わせて上下に揺れる。 続きを読む

2024年9月17日

ボレロ 永遠の旋律 : 映画評論・批評

 永遠の旋律 : 映画評論・批評 小太鼓で始まるシンプルなフレーズにフルートやクラリネットが加わり、徐々に壮大なオーケストレーションへとシフトしていく。 ... この17分間のバレエ曲「」は、フランスの振付家、モーリス・ベジャールによる劇的演出の下、伝説のプリマ、シルヴィ・ギエムやアルゼンチン出身のバレエダンサー、ジョルジュ・ドンによって表現され、今も世界 ... ラヴェル所縁の地、スペインに伝わるの原型と言われる舞踏曲にインスパイアされる。それを少しずつピアノで演奏しながら、楽譜に置き換えていく。 ... 雨垂れ式に描かれるこれらのエピソードは、名曲「」が偶然の閃きで生まれたのではなく、作曲家が人生の断片を苦しみながら、少しずつ具現化した結果の産物だということを伝えていて、なるほどと思う。 ... ラヴェルにとって「」は、まさに記憶をかき集めた人生そのものだったのだ。「」とラヴェルの生涯が見事にリンクする映画の幕切れは運命的で、同時に感動的だ。 続きを読む

2024年8月6日