全米映画ランキング : 2024年9月27日~2024年9月29日

全米映画ランキング:2024年9月30日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2024年9月27日~2024年9月29日
(金額・順位は確定後のもの)Box Office Essentials

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 野生の島のロズ

The Wild Robot
「野生の島のロズ」

Universal
(東宝東和、ギャガ)

1 35,000,000 35,000,000
2 1 ビートルジュース ビートルジュース

Beetlejuice Beetlejuice
「ビートルジュース ビートルジュース」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

4 16,040,000 250,132,898
3 2 トランスフォーマー ONE

Transformers One
「トランスフォーマー ONE」

Paramount
(東和ピクチャーズ)

2 9,300,000 39,164,458
4 Devara Part 1

Devara Part 1

Prathyangira Cinemas

1 5,120,000 5,120,000
5 3 スピーク・ノー・イーブル 異常な家族 3 4,300,000 28,140,120
6 Megalopolis

Megalopolis

Lionsgate

1 4,000,000 4,000,000
7 5 デッドプール&ウルヴァリン 10 2,657,000 631,257,109
8 19 My Old Ass

My Old Ass

Amazon MGM Studios

3 2,224,160 2,851,475
9 4 Never Let Go

Never Let Go

Lionsgate

2 2,200,000 8,252,523
10 6 ザ・サブスタンス(原題) 2 1,806,160 6,865,275

「野生の島のロズ」初登場首位! フランシス・フォード・コッポラ監督の野心作「メガロポリス」は6位

9月第4週の北米映画市場では、週末3日間の興行収入ランキングのトップ10に新作がいくつか入りましたが、興行成績は全体的に低調な結果となりました。ドリームワークス・アニメーション最新作「野生の島のロズ」(ワーナー)が、初登場1位を獲得。米作家ピーター・ブラウンの児童文学「野生のロボット」シリーズを原作に、「ヒックとドラゴン」のクリス・サンダースが監督を務めました。

本作は、野生の島で起動した最新型アシストロボットの“ロズ”に、ひょんなことから愛情が生まれ、動物たちとともに生き、島の危機を乗り越えていく物語。ルピタ・ニョンゴが、貨物船の墜落事故で、野生動物のなかに放り出されるロズの声を務めました。そのほか、ペドロ・パスカル、キャサリン・オハラ、ビル・ナイ、キット・コナー、ステファニー・スー、マーク・ハミルらがボイスキャストとして参加。製作費7800万ドルに対し、週末3日間で興収3500万ドルを記録しました。米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」で批評家スコア・観客スコアともに98%(9月30日時点)を記録するなど、高い評価を獲得しています。

ティム・バートン監督のホラーコメディ「ビートルジュース ビートルジュース」(ユニバーサル)は、3週連続で首位を守っていましたが、4週目でついに2位にダウン。週末3日間で興収1600万ドルをあげました。累計興収は2億2500万ドルを突破し、24年に公開された映画のなかで興収6位となっています。

インドのアクション映画「Devara Part 1(原題)」(Prathyangira Cinemas)は、4位に初登場。N・T・ラーマ・ラオ・Jr.(「RRR」)が村の首長であり密輸業者ハンターのDevaraと、父に逆らう息子のVaraを、一人二役で演じました。コラターラ・シバ監督(「MIRCHI ミルチ」)がメガホンをとり、限定公開され、週末3日間で興収510万ドルを記録しました。

6位には、フランシス・フォード・コッポラ監督の野心作「Megalopolis(原題)」(ライオンズゲート)がランクインしました。物語の舞台は、“ニューローマ”と呼ばれるユートピアとなったニューヨーク。同都市の設計責任者である天才芸術家セザール(アダム・ドライバー)は、強欲で保守的な市長キケロ(ジャンカルロ・エスポジート)と対立していますが、彼の娘ジュリア(ナタリー・エマニュエル)と恋仲にありました。セザールの元愛人ワウ・プラチナム(オーブリー・プラザ)と、銀行の頭取クラッスス(ジョン・ボイト)との結婚式で、セザールの従兄弟クローディオ(シャイア・ラブーフ)は、スキャンダルの暴露によって、セザールを失脚させようと目論みます。

タリア・シャイアがセザールの母親を演じ、ローレンス・フィッシュバーンがナレーションを担当。製作費1億2000万ドルに対し、週末3日間の興収は400万ドルとなり、厳しいスタートを切りました。

メイジー・ステラとプラザが共演したコメディ「My Old Ass(原題)」(アマゾン、MGM)は8位となり、公開3週目にしてトップ10入りを果たしました。ティーンエイジャーのエリオット(ステラ)は友人たちと島へ遊びに行き、キノコを食べて見た幻覚のなかで、39歳になった自分自身(プラザ)と対面し、自らの生き方を見つめ直すことになります。サンダンス映画祭2024でプレミア上映され、週末3日間で興収220万ドルをあげました。

2024年9月30日更新 Dan Knighton

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