全米映画ランキング : 2025年9月5日~2025年9月7日

全米映画ランキング:2025年9月8日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2025年9月5日~2025年9月7日
(金額・順位は確定前のもの)Box Office Essentials

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 死霊館 最後の儀式

The Conjuring: Last Rites
「死霊館 最後の儀式」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

1 83,000,000 83,000,000
2 ハミルトン

Hamilton
「ハミルトン」

Walt Disney
(Disney+)

1 10,000,000 10,000,000
3 1 Weapons

Weapons

Warner Bros.

5 5,370,000 143,045,000
4 4 シャッフル・フライデー 5 3,800,000 87,813,679
5 3 Caught Stealing

Caught Stealing

Columbia

2 3,200,000 14,901,000
6 5 ローズ家 崖っぷちの夫婦

The Roses
「ローズ家 崖っぷちの夫婦」

Searchlight Pictures
(ディズニー)

2 2,800,000 12,284,311
7 6 ファンタスティック4 ファースト・ステップ 7 2,750,000 270,131,321
8 7 The Bad Guys 2

The Bad Guys 2

Universal

6 2,450,000 77,710,000
9 Light of the World 1 2,400,000 2,400,000
10 8 スーパーマン

Superman
「スーパーマン」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

9 1,000,000 353,302,000

「死霊館 最後の儀式」がシリーズ最高の成績で首位に! ホラー映画歴代3位のオープニング興収を記録

9月第1週の北米映画市場、週末3日間(9月5~7日)の興行収入ランキングでは、人気ホラー「死霊館」シリーズの最終章「死霊館 最後の儀式」が、週末興行収入8300万ドルの驚異的な売り上げで首位を獲得しました。

「死霊館 最後の儀式」は、実在した心霊研究家エド&ロレイン・ウォーレンの夫妻が体験した奇怪な事件の実話をもとに描いたホラーシリーズの最終章で、ウォーレン夫妻にとって最後の調査となった1986年ペンシルベニアでの事件を描く物語です。シリーズを通してウォーレン夫妻を演じてきたベラ・ファーミガとパトリック・ウィルソンが続投し、「アナベル」「死霊館のシスター」シリーズなど同一世界観の作品群「死霊館ユニバース」の生みの親であるジェームズ・ワンとピーター・サフランがプロデューサーを務めています。日本では10月17日に公開です。

シリーズとしては、「死霊館のシスター」(2018)が保持していた週末興収5380万ドルという記録を塗り替え、新記録を樹立。ホラー映画全体では、「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」(17)の1億2,300万ドル、「IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」(19)の9100万ドルに次ぐ歴代3位のオープニング興収を記録しました。

「死霊館 最後の儀式」に大きく差をつけられて2位となったのは、ディズニーの「ハミルトン」。リン=マニュエル・ミランダが主演のほか製作・脚本・音楽・作詞も担当し、トニー賞11部門で受賞したほか、グラミー賞、ローレンス・オリビエ賞、ピュリッツァー賞など数々の受賞を果たしたブロードウェイミュージカルを映像化した作品です。2020年からディズニープラスで全世界配信されている本作を映画館で上映するイベント上映であることを考慮すれば、こちらも驚異的な興収といえます。

今年は夏の重要なシーズンが不振に終わったため、ヒットが生まれた今週末の興収は映画館オーナーにとって大きな恩恵となりました。それでも昨年の同時期の興収に比べると22%減であり、厳しい数字というほかありません。昨年はティム・バートン監督の「ビートルジュース ビートルジュース」がオープニング興収1億1100万ドルの大ヒットデビューを果たしたこともあり、「死霊館 最後の儀式」をもってしても同じ水準まで巻き返すことはできませんでした。

そんななか、「ブラック・スワン」のダーレン・アロノフスキー監督がメガホンをとり、オースティン・バトラーとゾーイ・クラビッツが主演することで期待がかかっていたクライム・スリラー「Caught Stealing(原題)」は、公開2週目にして週末興収320万ドルで5位に。週末興収は初登場から60%減で観客の支持も得られておらず、これまでの累計興収は国内で1490万ドル、全世界で2430万ドルにとどまっています。

2025年9月8日更新 飯田沙野

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