全米映画ランキング : 2025年11月14日~2025年11月16日

全米映画ランキング:2025年11月17日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2025年11月14日~2025年11月16日
(金額・順位は確定後のもの)Box Office Essentials

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 グランド・イリュージョン ダイヤモンド・ミッション 1 21,300,000 21,300,000
2 ランニング・マン

The Running Man
「ランニング・マン」

Paramount
(東和ピクチャーズ)

1 17,000,000 17,000,000
3 1 プレデター バッドランド 2 13,000,000 66,304,860
4 2 Regretting You

Regretting You

Paramount

4 4,000,000 44,959,000
5 3 ブラックフォン 2

Black Phone 2
「ブラックフォン 2」

Universal
(東宝東和)

5 2,650,000 74,672,000
6 5 Nuremberg

Nuremberg

Sony Pictures Classics

2 2,603,689 8,659,589
7 Keeper

Keeper

Neon

1 2,500,000 2,500,000
8 4 Sarah's Oil

Sarah's Oil

Amazon MGM Studios

2 2,341,034 8,657,000
9 7 Bugonia

Bugonia

Focus Features

3 1,600,000 15,678,000
10 6 チェンソーマン レゼ篇

「チェンソーマン レゼ篇」

Sony Pictures/Crunchyroll
(東宝)

4 1,600,000 41,231,000

「グランド・イリュージョン」最新作が首位 製作費1億ドル越えのグレン・パウエル新作は2位に

11月第3週の北米映画市場、週末3日間(11月14~16日)の興行成績(米メディア調査会社Comscore調べ)は、ジェシー・アイゼンバーグが主演する大ヒットシリーズの第3作「グランド・イリュージョン ダイヤモンド・ミッション」が、首位を獲得。初登場で興行収入2130万ドルを売り上げました。

本シリーズは、スーパーイリュージョニスト集団「フォー・ホースメン」の活躍を描いたクライム・エンタテインメント。最新作となる「グランド・イリュージョン ダイヤモンド・ミッション」では、公の場から姿を消していたフォー・ホースメンに新世代のマジシャン3人が加わり、再び動き出すさまを描いています。批評家からの評価は平凡なものでしたが、観客の満足度を出口調査するシネマスコアは「B+」と好意的な評価を得ました。

2位は、グレン・パウエル主演の「ランニング・マン」。逃げ切れば大金を手にできるが、捕まれば即死という命懸けの鬼ごっこに挑む男の運命を描くノンストップアクション。ベストセラー作家スティーブン・キングがリチャード・バックマン名義で1982年に発表し、1987年には「バトルランナー」として映画化された小説を、「ベイビー・ドライバー」のエドガー・ライト監督が新たに映画化しました。

公開前は初週の興収が2000万ドル以上と予想されていましたが、結果は1700万ドルで着地。1億1000万ドルという巨額の製作費が投じられていることから、残念なスタートと言わざるを得ません。批評家からの評価も冷ややかなものとなっていますが、シネマスコアでは「B+」の評価を獲得しています。北米では今週末に「ウィキッド 永遠の約束」、来週に「ズートピア2」と人気作の続編が公開されることを考慮すると、「ランニング・マン」は初動を伸ばすための宣伝に注力する必要があったといえるでしょう。

3位は、先週1位だった「プレデター バッドランド」。2週目の週末で1300万ドルを売り上げ、国内の累計興収は6600万ドルを越えました。これで、北米でシリーズ史上最高興収となる8020万ドルを売り上げた「エイリアンVS.プレデター」の記録更新も視野に入ってきています。

7位にランクインしたのは、気鋭の配給会社NEONの新作「Keeper(原題)」。「ロングレッグス」のオズグッド・パーキンスが監督、脚本を手掛けたホラーです。北米1950館で公開され、初登場5位を目指していましたが、結果は興収250万ドルと期待外れな結果に。直近のパーキンス監督作品の北米オープニング興収(「ロングレッグス」が2200万ドル、「THE MONKEY ザ・モンキー」が1400万ドル)には及ばず、シネマスコアも「D+」と低評価に終わりました。

2025年11月17日更新 飯田沙野

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