全米映画ランキング : 2021年1月29日~2021年1月31日

デンゼル・ワシントン主演のスリラー「The Little Things」が首位デビュー

1月最終週の全米ボックスオフィスは、デンゼル・ワシントン、ラミ・マレック、ジャレッド・レトのオスカー俳優3人が競演したR指定犯罪スリラー「The Little Things」が約480万ドルのオープニング興収で首位デビューを果たした。

同作は、米カリフォルニアを舞台に、捜査スタイルの異なる保安官(ワシントン)とロサンゼルス市警の刑事(マレック)の2人が衝突しながら、連続殺人犯(レト)を追跡するストーリー。オリジナルの犯罪映画で、シリーズものでもない作品ながら、北米では安定した興行力を誇るデンゼル・ワシントンと共演にオスカー俳優のラミ・マレック、ジャレッド・レトを配した話題作だったため、「HBO Max」での同時配信もありながら500万ドル近いOP興収を上げる好スタートとなった。

監督・脚本は「ウォルト・ディズニーの約束」(13)、「しあわせの隠れ場所」(09)などで知られるジョン・リー・ハンコック。製作は「レインマン」(88)でオスカーを受賞し、「パーフェクト・ワールド」(93年/クリント・イーストウッド監督)、「オールド・ルーキー」(02)、「アラモ」(04)などでもハンコックと組んだマーク・ジョンソン。

2位は前週と変わらず公開10週目のドリームワークスアニメ「The Croods: A New Age」。こちらもPVODがありながら粘り強い興行を展開し、北米での累計は約4300万ドルに。3位も前週と同じ「ワンダーウーマン 1984」がランクインした。

公開から2週連続の首位だったリーアム・ニーソン主演のアクションドラマ「The Marksman」は4位にランクダウン。3週目は約120万ドルの興収で累計を約780万ドルとしている。

その他、コリン・ファースとスタンリー・トゥッチが同性カップルに扮し、旅をしながらお互いの人生を見つめるドラマ「Supernova」が圏外11位スタートとなった。

今週末は、水俣病の惨禍を世界に伝えた米写真家ユージン・スミスの半生を描いたジョニー・デップ主演の伝記ドラマ「Minamata」(真田広之、浅野忠信、加瀬亮、ビル・ナイ共演)などが公開となる。

順位 / 先週順位 / タイトル「邦題」 / 配給(日本配給) /上映週
1 / 初 / The Little Things / Warner Bros. / 1
2 / 2 /The Croods: A New Age / Universal / 10
3 / 3 / Wonder Woman 1984「ワンダーウーマン 1984」/ Warner Bros.(ワーナー)/ 6
4 / 1 / The Marksman / Open Road / 3
5 / 4 / Monster Hunter「モンスターハンター」/ Screen Gems(東宝/東和ピクチャーズ)/ 7
6 / 5 / News of the World「この茫漠たる荒野で」/ Universal(ネットフリックス)/ 6
7 / 7 / Promising Young Woman / Focus / 6
8 / 6 / Fatale / Lionsgate / 7
9 / 9 / The War with Grandpa / 101 Studios / 17
10 / 8 / Our Friend / Gravitas Ventures / 2

2021年2月2日更新 藤井竜太朗

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