全米映画ランキング : 2003年9月12日～2003年9月14日

「デスペラード」の続編が首位。リドリー・スコットが2位

ロバート・ロドリゲス監督、アントニオ・バンデラス主演の「デスペラード」の続編、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・メキシコ」が順当に首位デビュー。同じ2人による「スパイキッズ」シリーズが、01年から今年にかけて毎年1本ずつ製作されていたせいか、今作が8年ぶりの続編というのはやや意外。いずれにせよこのコンビ、「スパイキッズ3D」に続いて今年2度目の全米ナンバーワン作品をものにしたということは十分賞賛に値する。前回に続き、サルマ・ハエックが出演しているのに加え、「パイレーツ～」で興行価値の高まったジョニー・デップが登場するのは好材料。ただ、ロドリゲスの盟友タランティーノの名前が見当たらないのは残念だが。2位の「マッチスティック・メン」は、ニコラス・ケイジ主演のコン・ゲームだが、監督がリドリー・スコットというところにミスマッチ感を覚える方が多いだろう。日本では10月4日の公開なので、その辺を確かめる機会はもうすぐ訪れる。3位の「キャビン・フィーバー」は、昨年のトロント映画祭に出品されていたホラー・サスペンス。監督のエリ・ロスという男は、デビッド・リンチの弟子筋とのことで、音楽もアンジェロ・バダラメンティだ。今年31歳だが、初監督作品でこの成績は立派。

2003年9月16日更新　藤井竜太郎