「ハリポタ」新作の一部がネットで公開。大キャンペーンも展開中
2003年6月17日 12:00
「ハリー・ポッターと
不死鳥の騎士団(仮)」「ハリー・ポッター」シリーズ最新作「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(仮)」のオーディオ版の一部が、6月21日の発売を前に、AOLと米オンライン書店のアマゾンで公開された。公開されたのは105秒間で、ハリーが「魔法使いの暗黒だった」家の寝室に、「悪魔のボス」のようなドアノブを回して入っていく場面。オーディオ版を手掛ける米ランダムハウス社は12日、「予告編のような形で、ファンに発売を知らせるもの」と説明。オーディオ版のナレーターは、これまでのシリーズ同様、俳優のジム・デールが担当している。
一方、本の出版社である米スカラスティック社は前代未聞のキャンペーンを展開中。発売前夜にあたる20日深夜には、ニューヨークのタイムズスクエアで、新年さながらのカウントダウンを計画。ハリウッドでは、サンセット大通りのビルボードに「発売」の字が躍る予定だ。さらにシアトル・マリナーズ、ボルチモア・オリオールズといったメジャー・リーグ球団と契約し、各地の球場で「ハリー・ポッター・デー」を設定。スコアボードに広告を掲げ、コスチューム・コンテストなどを開催する。
同社はすでに全米中に、自動車用のステッカー300万枚、バッジ40万個を配布。書店に配られたイベントセットの中には、これらグッズに加え、ファンの長い列に対応するためのマニュアルも用意した。マニュアルでは、購入の順番待ちをしているファンを退屈させないアイデアの1つとして、伝言ゲームを紹介。これは、最新作のセリフの一部を前の人から順に伝える遊びで、待ち時間を飽きることなく楽しんでもらおうという作戦のようだ。スカラスティック社による発売キャンペーンの予算は、総額300万から400万ドル(約3億6000万円から4億8000万円)といわれている。