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BORN TO RUN 発売50年記念 最近多い音楽伝記物ですがほとんどは登り坂から始まり栄枯盛衰を伝えますが
本作は登り坂が無く陰鬱に下っていくダウナー系の作品です
私はこの頃に現れたAORやPUNK或いはNEW WAVEと言ったものが大嫌いで
聴きたくない一心で好きだったバンドも含めて新しいものを一切聞かなくなったので
半世紀も前の話なんてわからないわという方と同じく本作に関する事は一切知らずに観ました
ただブルース・スプリングスティーンのBorn to run以前
如何に偉大なソングライターであったかはとてもよく知っていますので
生き証人としてwそれが分かっていただける検索して是非聞いてほしい曲を紹介します
そうしないと「こいついったい誰やねんしょうも無い」になってしまいそうで・・・
まずは本人の
Bruce Springsteen – Born to Run
32ビートに乗せて昭和中期の日活映画のような歌詞を歌う世界中で大ブレークした楽曲
シャープでノリノリのサックスと1,2,3,4,とブートするエキサイティングさが売り
次にパティ・スミスとの共作
Patti Smith Group - Because the Night
日本でも大ヒットしたので知ってる人も多い楽曲
大部分を占めるリフがスプリングスティーンとパティ・スミス
両方の特徴が合致しておりまさに相性が良かったのだろう
そして本人を一番有名にしたマンフレッドマンズ・アース・バンド
Manfred Mann's Earth Band – Spirits in the Night
Manfred Mann's Earth Band – Blinded by the Light (全米№1ヒット)
彼の楽曲を大ベテランのマンフレッドマンがプログレッシヴロックにカバーした作品
当時はスプリングスティーンを知らなくてもこれは知っている人が殆どだった
Vanilla Fudge - You Keep Me Hangin' On
Grand Funk Railroad - The Locomotion (全米№1ヒット)
に匹敵する歴史的名カバー曲だと思います
1975年当時彼は「ロックの救世主」というコピーで売り込まれていたが
この年はまさにROCKの残照(或いは断末魔)ともいえる凄い年で
Pink Floyd - Wish You Were Here
Led Zeppelin - Physical Graffiti
Jethro Tull - Minstrel in the Gallery
Roxy Music - Siren
Queen – Bohemian Rhapsody
これさえ聞いておけばブリティッシュ・ロックはOKとも言える名盤が
一気にリリースされた年ですがこれを境に従来のロックは姿を変えたり衰退していきます
本当にロックは救世主を必要としていたのです