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こなんさん私のレヴューにコメントいただき有難うございます。
若干誤解されているようなので一言述べさせてください。
まずこの作品は戦争反戦映画であるとのご批判であるようですが、私はこの作品を戦争反戦映画ではないとは一言も言っていませんが。戦争の被害と加害を描いていますからこの作品も立派な戦争反戦映画に違いありません。加害の方はすずさんに独白させていますがちょっと付けたし感は否めませんが(笑)。ただそれを前提としてそれだけではないといっているだけです。もし、この作品が声高に反戦を叫ぶよう作品であったなら、数ある反戦映画の一つとして、評価は星三つでしょうね。それだけではないと思うから星四つとしました。片淵監督は明らかに反戦を声高く叫ぶようなことを避けています。だから多くの人の共感を得たのだと思います。戦時下の生活史として、呉や広島の郷土史として、あるいはおばあちゃんやおじいちゃんに聞きたかった戦争体験記として、また、「確かにあの時そうだったよね」というような郷愁を感じさせるものとして、愛らしいすずさんにやられたと思う人・・等々、この作品は多くの視点から支持されていると思うのです。だから日本人にとって「禁じられた遊び」を超えた何かがあると言っているのです。
それから、韓国の国旗が出てきたくだりについても誤解があるようです。私の言わんとすることは、韓国の民族意識と日本の民族意識がガチで対立するような厄介な構図はご免だということです。あのシーンを見て韓国人が拍手するとか、日本人が涙するとかそういうことではないのです。ただ舌足らずだったかもしれませんね反省します。それから、韓国の最近の過度な民族主義(それは反日教育と表裏一体)とそれに反応した日本の嫌韓感情については知り合いの在日の方も心配しています。私も韓国はその民族主義を克服しなければ多くの国益を失うのではないかと思います。韓国の民族主義、反日教育については、その問題点を実証的に鋭く論じた李榮薫(イヨンフン)さんが書かれた「大韓民国の物語」という本があります。まだお読みでないなら是非お読みになって下さい。
戦後70年たって、日本も韓国も一区切りつけて新たなアイデンティティーを模索すべきだというのが私の考えです。