コラム:Celeb☆Graphy セレブ☆グラフィー - 第14回

2014年12月1日更新

Celeb☆Graphy セレブ☆グラフィー

【vol.14】「ソーシャライト」ってどんな人?「セレブ」とどこが違う?

ソーシャライト。よく見かける言葉だけど、「セレブとは何が違うの?」と思っている人も多いのでは? そこで今回は、ソーシャライトとはどんな人たちなのか、その生態に迫る!

海外のゴシップ記事に登場するソーシャライトとは、チャリティパーティーやリュクスなイベントに出席することで注目を集める社交界の花や、資産家のお嬢さま&ご婦人のこと。おしゃれに敏感だったり、流行のスポットに詳しかったり、時代の最先端をいくオンナたちなんですね。男性にも使われますが、女性の場合がほとんど。日本語ではソーシャライツとも。

画像1

いま圧倒的な人気を誇るソーシャライトといえば、ファッショニスタのオリビア・パレルモ。不動産コンサルタントの父親、インテリアデザイナーの母親をもつ彼女は、自身のウェブサイトでワードローブはもちろん、ビューティからライフスタイルまで、女子が気になるアレコレを紹介しているのですが、これまたセンス抜群! 彼女が身に着けていたアイテムがバカ売れしたことから、コラボを希望するブランドが続々。スペインのフットウェアブランド、ピコリノスのチャリティ活動「マサイ・プロジェクト」ではアンバサダーに就任しました。まさに才色兼備のデキるオンナ。そのうえ、上品さと親しみやすさを兼ね備えたキャラも人気を呼んでいます。

やり手実業家とゴールインした人、自らコネを築き上げた人、芸能人を親に持つ人。現在の米国では、一口にソーシャライトと呼ばれていても、実態はさまざま。でも、もともとの意味は、由緒正しきお家柄に生まれた社交界の名士やその家族のこと。特に、貴族階級のあるヨーロッパでは、名門出身を指す傾向が強いみたい。

画像2

英国のソーシャライト、ポピー・デルビーニュは、スタイリストの母親が貴族出身。母方の祖父が、イングランドの歴史的建造物を保護する組織イングリッシュ・ヘリテージの元会長なんて、いかにも気品漂うお嬢さまって感じでしょ。ファッションモデルとして活動しているポピーは、3姉妹の次女。とっても仲よしな妹は、やんちゃ系売れっ子モデル、カーラ・デルビーニュ。医者志望だった長女クロエは、父親と同じ不動産開発業の男性と結婚してソーシャライトの王道を突き進んでいる模様。あふれんばかりのエレガンスが魅力のポピー、米ニューヨークでルームメイトだったシエナ・ミラーとはいまでも親友です。

ソーシャライトは、職業じゃなくてステータス。だけど、雑誌などでよく取り上げられる人たちは、モデルやタレントとして芸能活動をしていることが多いので、メディアをにぎわす有名人=セレブリティとごちゃまぜになりがち。どちらも有名なことに変わりないんですけどね。セレブのなかでも、上流階級の生まれでゴージャスなバックグラウンドをもっている人が、正真正銘のソーシャライトなんです。

画像3

パリス・ヒルトンといえば、「お騒がせセレブ」の代名詞。だけど、ご存知のとおりヒルトンホテルの創業者一族のご令嬢ですから、れっきとしたソーシャライト。たくさんのイベントに顔を出すことはソーシャライトの必須条件だけど、ハメをはずしてパーティーガールになっちゃうと正統派のイメージが台無し。最近はDJで荒稼ぎしているし、パリスにはやっぱり「セレブ」って字面のほうがお似合い。

ソーシャライトって聞くと、「気品があって、社会奉仕に積極的で、よく出来た人。憧れちゃう!」というイメージが浮かぶ一方で、「一族の財産でラクしてぜいたくしている人。いいよねー」なんて思うことも。よいお手本として目立てるのか、反面教師になってしまうのか。どちらに当てはまるかは、当の本人次第。最後に注目株をご紹介!

画像4

今年の夏から急に露出が増えたのが、ティファニー・トランプ。不動産王ドナルド・トランプと、2番目の妻マーラ・メープルズの一人娘です。ゴージャスなブロンドヘアにゴシップ誌も熱視線! 腹違いの兄&姉は、父親のグループ会社で職を得て社交界で活躍しているそう。ティファニーは現在大学生で、先月21歳になったばかり。誕生日パーティーには、メディア王ピーター・ブラント&90年代のスーパーモデル、ステファニー・シーモアの長男ピーター・ブラント・Jr.&次男ハリーや、NBAの元スーパースター、マジック・ジョンソンの息子EJ・ジョンら、リッチキッズたちがずら~り。リアル「ゴシップガール」といえそうな交友関係に興味津々。歌手志望の彼女、実力でキャリアを築けるのか大注目です。

画像5

ソーシャライトの生態についてもっと知りたいって人にオススメなのが、海外ドラマ「リベンジ」。多額の遺産で慈善活動をしているという設定の主人公エミリーと、彼女が報復のターゲットにしている社長夫人ヴィクトリアは、「これぞソーシャライト」というキャラクター。騙し合いのオンパレードな復しゅう劇も楽しんでくださいね。

筆者紹介

映画.com編集部のコラム

政氏裕香(まさうじゆか)。アメコミ系やジャンル系映画を中心に美男美女探しに夢中。最近にやけ顔がとまらないのは、「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメと「ブラックパンサー」のマイケル・B・ジョーダン。

 飯田沙野(いいださや)。映画と海外ドラマ漬けの日々を送る映画.com編集部員。コテコテの恋愛映画を愛する絶望的なロマンティスト。

Amazonで今すぐ購入

映画ニュースアクセスランキング

本日

  1. 【インタビュー】内野聖陽が演じる役は、なぜこんなにも魅力的なのか? 大事なのは、リスペクトと「自由であること」

    1

    【インタビュー】内野聖陽が演じる役は、なぜこんなにも魅力的なのか? 大事なのは、リスペクトと「自由であること」

    2024年11月23日 12:00
  2. 「バーベンハイマー」超えなるか? 米映画興行界が「グリックド」に期待

    2

    「バーベンハイマー」超えなるか? 米映画興行界が「グリックド」に期待

    2024年11月23日 18:00
  3. 48歳、独身。ずっとひとりで生きるつもりの主人公に起きた、ささやかで大きな変化「ブラックバード、ブラックベリー、私は私。」予告編

    3

    48歳、独身。ずっとひとりで生きるつもりの主人公に起きた、ささやかで大きな変化「ブラックバード、ブラックベリー、私は私。」予告編

    2024年11月23日 08:00
  4. エイリアンによる人間の拉致を描く新作に「ヴァチカンのエクソシスト」監督

    4

    エイリアンによる人間の拉致を描く新作に「ヴァチカンのエクソシスト」監督

    2024年11月23日 11:00
  5. シアーシャ・ローナン、新「007」の悪役を熱望

    5

    シアーシャ・ローナン、新「007」の悪役を熱望

    2024年11月23日 10:00

今週