コラム:編集部コラム やっぱりアニメはヽ(´▽`)ノ日本が一番 - 第5回

2012年11月21日更新

編集部コラム やっぱりアニメはヽ(´▽`)ノ日本が一番

第5回:社会現象再び 2012年最注目の「ヱヴァ:Q」がやってきた

アニメ豊作な2012年、最注目作といっても過言ではない「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」がついに11月17日、公開されました。

前作から約3年半…ついにベールを脱いだ最新作「Q」
前作から約3年半…ついにベールを脱いだ最新作「Q」

作品内容についての細かい言及は避けておきますが、とりあえずアスカもマリも元気で頑張ってます……とだけ。頑張る女の子は二次元でも三次元でも応援したくなりますね。アスカの活躍は前作「破」の最後についた予告でも描かれてましたから、あまり心配はしてませんでしたが、TVシリーズから見守っていた者としては、やはり彼女にも幸せになってほしいものです。カヲル君も本格登場でシンジとの2人の世界が再び。

興行面では驚異的なスタートを切りました。11月17~18日の週末2日間で観客動員77万1764人、興収11億3100万4600円と本年度最高のオープニング成績を記録。今年の作品ですと、約70億円を稼いで目下ナンバーワン候補の「BRAVE HEARTS 海猿」のオープニング成績が、7月13~15日の3日間で11億1917万1350円でした。「ヱヴァ:Q」はこれを超え、初日2日間の勢いだけを見れば今年の興行成績ナンバーワン作品になりえる可能性も秘めています。

前作が初登場だったマリも引き続き登場
前作が初登場だったマリも引き続き登場

ローソンや全日空、小田急電鉄、モンテローザ、参天製薬、UCCなどなど、20社以上ともいわれるタイアップは展開していたものの、肝心の作品内容については事前情報がほぼ皆無。11月1日にようやく登場した予告編も1分程度で、そこでやっと新キャラクターと新エヴァンゲリオンが出るというのがはっきりしたくらい。それだけでこの爆発力はさすがとしか言いようがありません。事前の情報や、いかにも映画の宣伝という宣伝がないため、いまいち盛り上がりに欠けるなんて声も聞こえていたのですが、盛り上がっていないというよりも、ファンは固唾を飲み、鳴りを潜めて待っていた……というべきでしょうか。嵐の前の静けさのように。

ちなみに「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」は、1作目の「序」が20億円、2作目「破」が40億円と倍々ゲームで興行収入が増えています。今作で80億円……というのは、さすがにどうかわかりませんが、いずれにしてもどこまで伸びていくかに注目です。もちろん、今後は作品内容の評判がどう広まっていくかですが、そこはぜひ、ご自身の目で確かめていただきたいと思うところです。仮にまた、かつてのTVシリーズや旧劇場版のように賛否両論が渦巻いたとしても、観客にそれだけのエネルギーを起こさせる力をもった作品はそうそうありません。われわれは「新劇場版」を紹介する際に、「かつて社会現象を巻き起こした『新世紀エヴァンゲリオン』を……」などと書いたりしていますが、今作のこのロケットスタートを見れば、社会現象はかつてのものではなく、現在進行中であることは間違いないようです。

この先エヴァはどこへ向かう?
この先エヴァはどこへ向かう?

前作「破」から3年あまり、当初から4部作構成とされていましたが、最初期の発表では「序」「破」に続いて「急」+「?」をまとめて公開し、計3回の劇場公開で終わるはずでした。ところが途中で「急」が「Q」へ変更され、4作目も単独で公開されることになり、このエヴァ現象はまだ続きます。次回作は2013年公開とされていましたが、果たして本当にそれが実現するのか、もはやわかりません。しかし、わからないからこそ面白いということもあります。エヴァはその物語世界同様に、予定調和で終わらない「現象」そのものにも面白さがあります。祭りは始まってます。乗り遅れないうちに、劇場へ。

筆者紹介

映画.com編集部のコラム

映画.com編集部・あさかよしあき。編集部のアニメ好き。若手女優やアイドルのチェックにも余念がない。もちろん普通に映画も好き。

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