ゼロデイ

最初の方は、おや？認知症かなと思わせぶりなシーンもあったけれど、家族の物語、ネットのインフルエンサー、なにやら怪しげな監視委員会とゴチャゴチャのてんこ盛りで、今ひとつ、ピンと来ませんでした。テーマは、とても身近なリスクだと思うのだけど、家族の内情を絡ませる必要性が理解できませんでした。実力行使する部隊の背景描写不足で、どう関係していたのか理解もできず、あの方はなぜ死ななければならなかったのか理解不能というケースが、いくつかありました。

国民に対する真実を語ることを選んだラスト。娘は反逆罪で死刑になるかもしれないのに。ロシアやネット右翼など黒幕のミスリードがあったがまさかの真実。過去の息子の自死、不倫もあり、幻覚に苛まされる、それは生物兵器プロメテウスの仕業なのか、いや単なる幻覚幻聴だと思う。一分間のサイバーテロで国家を正すということを本当に信じていたのかがあまりにもお粗末な娘含めて黒幕達なのだが死人が出てしまうのは容易に想像できなきゃ国会議員、ましてや国を守るなんてことはできないだろう。究極の苦渋の決断をしたマレンは素晴らしいが、妻が可哀想でならない。息子の直接的な死因は語られていないが、大統領時代に禄にかまってやれなかったことが自殺の原因なら、二人の子供を殺してしまったことになる悲しいラストだった。