東京タワーのドラマレビュー・感想・評価
美しい青年の憂い
江國香織の小説を原作としたドラマ・東京タワー。
現段階で、その美しさにおいて群を抜いている。
永瀬廉演じる主人公・透。目を引く容姿に医大生という一見恵まれた21歳。
しかし人との関わりや人生に対して一種の諦めが濃く滲む青年。
憂いを帯びた青年の…初めての本気の恋。
透の視点で進む恋は切なさと純粋な情愛に満ちていて、ひたすら画が美しい。
永瀬廉特有の華奢で可憐な儚さがこの物語を美しく成立させている。
声にも定評のある永瀬廉だけに、耳までその魅力に引寄せられる。
TVer再生ランキングで連週の総合1位というのも頷ける。
深夜枠で錚々たるGP帯ドラマを抑えての1位。
これはアイドルを本業とする彼のファンの応援でなんとか出来るものではないだけに、広く多く視聴されていると評価できると思う。
原作も映画も履修済みのうえで、この物語の結末を楽しみにしたい。
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