サンクチュアリ 聖域のドラマレビュー・感想・評価
王道のスポ根物語
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大相撲観戦が好きなので見始めた。最初はイジメのようなシーンや気持ち悪いシーンがあって脱落しそうになったが、これを乗り越えると、俄然面白くなってくる。
生意気一方だった主人公が実は父親孝行の息子であったり、恋愛には初心だったりというように憎めない人物であることが分かってくると、どんどん寄り添ってみたくなる。あの悪童が最後の心技体の境地に達するところが感動的。
ライバルの存在、バラバラだった同門の仲間たちの存在も物語が進むにつれて感動的に変化してくるし、不気味だったライバルの誰も知らない哀しい過去、名門の家に生まれ、順調に大関まで駆け上がってきたエリート力士の苦悩、さまざま物語が織り込まれていて、途中でやめられなくなる全8話だった。
一ノ瀬ワタルさんを始め俳優さんの役作りは大変だったと想像するが、本物の力士としか思えないまで体も筋肉も鍛え上げたからこそ、薄っぺらくない重厚なドラマになったのだと思う。最後はあっと驚かせられた。
追記 猿将部屋を目の敵にする部屋が2度目の出稽古にやってきた時、何度勝利をおさめても驕ることなく冷静な声で静かに「もう一丁」という猿桜に何度見てもシビれてしまう。
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